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自分のためのメモ

希望を語る者は、絶望を知っている。おそらくは、もう立ち上がれない、すべて放棄してしまいたいと願うほどの絶望を。暗く冷たい、孤独な、深い深い絶望の淵を。

希望を語る者は、絶望を知っている。いまこの瞬間にも、それが足元を漂っているのを知っている。気を抜けばとりこまれてしまうのではないか、という色濃さのそれ。

希望を語る者は、そこがたとえ地獄のようなありさまであっても、信じることをやめない。諦めない。

声高に語るのではなく、自身の生活を真摯に続けることで、希望を語る者がここにはたくさんいる。

声をあげることは、必ずしも必要ではない。

たしかに悪ではない。決して。そのように世界はつくられてきたのだから。

しかしこれからは、声を発する前に、世界はつくられるだろう。

あなたの祈りと、意志と、小さな想いが、世界を塗りかえるだろう。

光のほうへ。遠方へ。そのあかるいまなざしを向けるたびに。