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日曜朝に放映してほしい映画【映画 刀剣乱舞‐継承‐感想】

いつか観よう観ようと思いつつも、なかなかタイミングが合わず見れていなかった映画『刀剣乱舞‐継承‐』を観ました。映画館で観ておけば…と久々に後悔しました。それくらい面白く、迫力のある映画でした。

自分の刀剣乱舞の知識は、妹が観ていたアニメ版(活劇と花丸)をたまに流し見していたくらいです。面白そうだとは思いつつ、今一歩コンテンツの沼には踏み出せずTwitterでたまに流れてくる情報で話題はなんとなく知っている…というような具合。なので今回の映画がほぼ初見と言っていい程度の知識なので、そのあたりご了承ください。

分かりやすく説明してくれる優しくカッコいいイケメンたち

当然と言えば当然だけれど、登場人物がイケメン揃い。それでいて実写でも違和感が無い程度に、きっちりキャラの区別が付けられてるビジュアル。一番最初に名前をデカデカと写して男士の紹介してくれるし、会話で「この男士はこういう性格できっと物語上こういう役割になるんだな」というのがすぐにわかる。いわば戦隊モノの色でキャラの大まかな性格を教えてくれるような丁寧さがあり、初見でも理解できる配慮があると感じられた。
そして、戦闘シーンも、男士でそれぞれ戦い方に個性があるのが良かった。刀の種類が違うので戦い方が違うのは当然なのだが、男士のビジュアルだけでなく、戦い方も差別化することでより男士の区別を分かりやすくしてくれるのがとても行き届いていると感じられた。さらに、自分はそれほど刀に詳しくないので、刀剣男士の来歴を台詞で説明してくれる場面が多いのも嬉しかった。

このような「刀剣乱舞を今まで知らなかった人でも分かるよう」色々な配慮をしてあるおかげで、頭に?マークを付けながら観ることがなかった。この配慮の仕方が、なによりイケメンだと強く感じた。こんなに優しくされたら、そりゃ男でも惚れてしまいますよ。

ダークさがありながら王道を外さない熱いストーリーがカッコいい

刀剣男士たちは様々な過去や因縁がある。それ故に、端正な顔の中にどこか陰があり、ダークヒーロー的なシリアス感を醸し出している。ハーフパンツでショタタイプの短刀「不動行光」と「薬研藤四郎」ですら、今回の「信長が歴史通りに死ぬことを見届ける」という辛い任務に編成され苦悶する表情を覗かせている。(「不動行光」と「薬研藤四郎」は信長が持っていた短刀というのも劇中で説明してくれる)
メインで動いている三日月宗近が一番陰が見え、温厚な口調の中に腹の中に何を抱えているのか分からないのは終盤までだいぶハラハラさせられました。
なにかと含みのある言動で何かを隠している三日月に対して、不信感を抱く仲間たち。そしてそれが理由で仲間割れ(ここらへんすごく仮面ライダーっぽいな……と思ってた)。この仲間割れも、真正面から反論するへし切長谷部、任務と割り切りつつも胸中思うところ有り気な山姥切国広、と個性が見えてくる。個人的に一番好きなのはへし切の後を追う前、三日月に対して「信じちゃいるが、話してくれなきゃ分からんこともある」と忠告する日本号。男として、こういう役柄に憧れるのは自分だけでしょうか。(後を追うときへし切ぃ~と雰囲気を良くするためちょっとお茶らけて呼ぶのも好き)

なんやかんやあって最後の決戦、一度は皆を強制的に帰還させて独り戦う三日月の下に、もう一度集まるシーンは素晴らしい。王道を外さない展開に少年心くすぐられる。

日曜朝に刀剣乱舞がやっていたら……

日曜朝に刀剣乱舞をやっていたら。途中、そんなことを考えながら観ていた。そもそも男の子は「剣」という存在が大好きだ。実際日曜朝の番組には数多く剣モチーフや刀を持ったヒーローが戦っている。最近は鬼滅の刃なんかも大ヒットしたし、案外いけるのではないだろうか。
観てみたいな…なぜかエアロビをすることになるへし切長谷部とか、クリスマス回にシャケ料理にされるへし切長谷部とか、頭に万力くっつけられて悶絶するへし切長谷部とかもし時間遡行軍が日曜朝に刀剣乱舞を放送させるよう歴史改変するのだったらもしかしたら、応援してたかもしれない…。

冗談はさておき、映画も面白かったし、可能であれば舞台版なんかにもちょっと興味が湧いてきたので、時間がとれればそのあたりも観ていきたいと思う。それくらい、本当に本当に面白かった。

ぜひチャンバラアクションが好きで日曜朝の番組が好きな人は観てください。絶対刺さる映画です。






全然関係ないけど、三日月宗近が回復薬を飲むとき、小指を立ててるのがちょっとかわいかった。

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