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【ゲーム】シリアスだけどアツい『ゼノブレイド3』

いままでシリーズをやったことないのに、今回の設定がかなりシリアス寄りなのが気になって『ゼノブレイド3』を購入しました。ブレワイのおかげで広大なフィールドへの苦手意識が減ったのも要因の一つ。なにより本体価格8700円のゲームが「ニンテンドーカタログチケット(9900円)」で買えてしまうのがデカい。実質他のゲームが1200円で買えちゃうやん。

ゼノブレイド3、四つのできごと

一つ。主人公ノアたちが住む世界アイオニオンでは、二つの軍事国家ケヴェスとアグヌスが日夜争っていた。

二つ。二つの勢力に属する6人の少年少女たちが邂逅。乱入してきた謎の敵メビウスと戦うため共闘することになる。

三つ。戦いのさなか、CV:玄田哲章の男から授かった力でウロボロスと呼ばれる巨人へと変身しメビウスを撃退。

四つ。「生きたければ、大剣の立つ大地を目指せ」。その言葉を残しCV:玄田哲章は逝く。そして6人の少年少女は敵対していた過去を捨て、協力関係を結び新天地を目指す。

お気に入りシーン

元々敵対していた二つの国家に所属していた6人が、長い旅の中でお互いを少しずつ理解して仲良くなる描写がすごく良い。最初はぎこちない雰囲気だったのが、だんだんお互いを理解していく過程は、長い旅路だからこその演出です。

・ランツとタイオン

←が参謀的存在のタイオン、→が盾役のランツ

チームの参謀で理論派で慎重な性格のタイオンと、猪突猛進な性格で筋肉タイプな盾役のランツ。出会って間もない頃は、考え方が真逆なせいでギスギスした雰囲気がある二人。しかし道中「彼には彼の信念があって突っ走ってる」「アイツにはアイツの信念があって慎重なんだ」と気づく会話イベント
が挟まるなど、正反対の二人が徐々に仲間として信頼し合う過程の描き方に非常に良いです。

旅の途中のキャンプでの一幕。だいぶ気を許してる男子二人。

・スクライドし始めるお姉さん

幼少期のノア、ランツ、ユーニの命の恩人でもあるエセル。高潔な女騎士の風貌、良い上司の手本のような性格で、部下からの信頼も厚い女性だ。物語では、メビウスに操られてノアたちに立ちはだかる。

一度はノア達によって洗脳が解かれるものの、今度は部下を人質に取られたことで再び相まみえることとなる。

時々出てくる超カッコいいロボ「鉄巨神」。左がカムナビというエセルの宿敵である男。右がエセルが駆る鉄巨神。戦闘ムービーがめちゃくちゃカッコイイ。

だが、自由の身になって旅をするノアたちの姿を見て、己も最期の一瞬は好き勝手にやろうと決意。同じくメビウスの命令に従わされてた宿敵のカムナビと戦いをおっ始める。こんなんスクライドじゃん…!

だが、ノア達には「宿敵と戦う喜び」が理解できず、エセルの行いにただ困惑する。そうだよね…見た目はケヴェスとアグヌスの戦争となんら変わらないもんね…。その他にもこのあたりはアツいシーンがたくさんあってボルテージが高まりまくるのだが、「スクライド」の感覚が伝わらない平成と令和の世代の断絶が垣間見えて、すこし寂しい気持ちになった。

気になる点 ‐システム周り‐

広大なフィールドのオープンワールド、アツいシナリオ展開、魅力的なキャラ。かなりゲームを楽しんでいるけど、そうなるとシステム周りで気になる部分も。

・徒歩は流石に勘弁してくれ

こん馬鹿デカい土地を徒歩で移動すなぁっ!そこらにカッコイイロボあるじゃろ!せめてチョ〇ボみたいな動物用意してくれぇ!ってくらい徒歩移動がしんどい。ゼノブレシリーズ通して移動手段が徒歩っぽいんだけど、流石になんとかしてほしかった。

一度行った場所にはファストトラベルで瞬時に移動できるが、そもそも移動が億劫になると寄り道の探索もしなくなるプレイヤーも多くなるのでは。

・ジャンプが貧弱

高低差のある山々と広大なフィールドといったビジュアルは良いのだが、段差をよじ登ったりは出来ず、やはり道なりに歩くしかない。ブレワイのような崖登りはできなくとも、もうちょっとショートカットできる余地は欲しかった。

・戦闘で何起きてるか分からん

戦闘システムの難しさは、評判で聞いていて覚悟はしていた。けど実際に触れてみると、時間はかかるけど、理解しはじめると楽しいシステムだと思う。

ただ、7人パーティというRPGでもかなり多い分類で、そのうえ敵も兵士タイプで4人以上いる戦闘では、アイコンやら数字やら攻撃エフェクトが入り混じって非ッ常に見えにくい!画面に入りきらないロボと兵士の組み合わせなんかもう大変よ(一応設定で細かく表記のON/OFFはできる)。

それでもまぁ雰囲気掴めてればなんとかなるあたり、やはりシステムとして上手くできてるのかもしれない。

・アクセサリーのUI

装備がレアリティ違いを含めて相当数あるのだが、それがなにもタブ分けされず一列に羅列されているなかなかよろしくないUIだ。ソートでなんとかなるし、一度付けたら放置して、戦闘で勝てなくなったら見直すくらいの頻度で良いのが救いか。


気になるところを言い始めると長くなって、「楽しんでるの?」と疑問に持たれそうだけど、かなり楽しんでます。歩くのだるいとか言いながら散策してアイテム拾ってるし、戦闘も分かんねーとか言いつつ考えながら動かしてるし。

ハマってるからこそ愚痴が出る。人間って不可思議。

プレイ時間がめちゃくちゃ長くて、ストーリーの区切りの良いところまでいけたっぽいので大雑把にプレイレポ形式で書きました。最初は続きモノっぽいしプレイ時間も長いらしいし…と敬遠していたけど、いざやってみるとドハマりですね。

「命の使い方」。作中で頻出する言葉です。10年しか生きられない彼らの旅路は、叫びは、彼ら人間である私たちプレイヤーにも刺さります。このあたりはネタバレになりそうなのでまだ控えた方がよさそうか。そのうち、書ければ書きたいですね。



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