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簡易企業分析(モノグサ株式会社)

1,対象企業
モノグサ株式会社

(事業内容)
記憶のプラットフォーム「Monoxer」の開発・運用

(注目製品)
「Monoxer」:
積極的な記憶を促す方法

2,簡易知財分析
(特許)
 出願全体を見ると前回紹介したatamaplus株式会社と重複している技術分野が見受けられる(「特定の業種に適合したシステム、方法」「電気的操作による教育用具」)

中でも特許6656256を例に簡易分析する

課題:
従来の「飴と鞭」のような記憶方法(同じ作業の継続)では、生徒間で差が表れる

解決方法(筆者要約):
複数の学習コンテンツ及び問題の難易度並びに報酬条件(※詳細不明)を登録した広告主端末(※参考書出版社のことだと思われる)から学習コンテンツがユーザに届き、正誤判断が登録されるにより問題そのものの難易度ではなく、様々な記憶方法(例:最初の一文字だけや文字数だけ表示など)に進むコンテンツ配信方法

(商標)
 製品名等を登録しており、指定商品も重複が多いことから現時点では事業の拡張は窺えない。

(考察)
 インターネットの出現で検索が容易になったことから「記憶」の重要性が相対的に低くなっており、代わりに「思考力」や「創造力」が注目されている。
 しかし、知識の記憶はそのような「思考力」等の「知識の掛け算」に必要であり、寧ろ「記憶」の重要性は増している。
 本製品においては主に「記憶の思い出し方」を様々な方法により、記憶の定着率を測っているが、体を使う方法や所謂「替え歌」も有用である。
 したがって、本製品は「学習」だけでなく、「介護」にも応用できると考える。

3,アート思考/デザイン思考
(結論)
両思考の要素が窺える
(理由)
 「アート」とは技術による表現/社会的問い/コミュニティ(世界観)の創造をいう。
 「デザイン」とはユーザの深層課題を解決し、新たな関係性構築のツールである。
 「(考察)」でも記したが、インターネットにより検索が容易になったことから、「記憶」の重要性を訴える社会的問いが窺える。
 また、「劣等感」という感情の深層課題を解決し、講師等と生徒を可視化によりサポートするという新たな関係性構築のツールといえる。
(了)

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