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(毎日5分news)香港が香港でなくなる日

おはよう、ついに6月がくるね。

◽️筋道
香港の独立自治が失われる恐れがあり、米国は警告。

◽️何が起きた?
中国国会である「全人代」にて「香港版国家安全法」を制定する方針が採択。香港の反体制活動を禁止し、中国が直接取り締まれるようにするもの。香港の高度自治を大きく脅かす。

◽️市民はどう思っているか?
今後中国本土規制が課される事を危惧し、VPNのインストールや海外移住検討など対策を講じながら危機感を募らせている。

◽️今まではどういう関係だったのか
中国は、香港がイギリスから返還された際に50年間、一国二制度=中国本土と異なった香港独自の高度自治を認めていた。国防と外交以外は香港の自治とし、基本的に香港に中国の法律は適応されない。国家安全は、この香港自治の範囲外という前提で、この法案は進んでいる。

◽️アメリカの思惑は?
アメリカは中国が香港を取り込む事を防ぎたい。香港の自治を前提に経済的特別待遇をしてきたが、この待遇撤回の意向を示し、中国に警告している。

◾️glance
解釈の余白が広い今回の全人代の法案は、香港人民や香港訪問者と広く影響をもたらす。米国からの特別待遇も撤回され、規制が強化され、もはや違う国になってしまう。香港人民で「自分は香港人」だという割合は全体の60%に上り、反対に「中国人だ」だという割合は20%にもゆかない事から、中国の自治を望む人は少数だと思われる。国際社会はこの香港の自由への弾圧に抗議の声をあげ、行動すべきだ。

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