プロジェクトに参戦!サービスデザインインターンシップ2018(前編)
こんにちは!ビジュアルファシリテーターの和田です。
2018年夏、グラグリッドでは、サービスデザインプロジェクトのインターンシップを開催しました。
今年は金沢美術工芸大学(以下、金美)の学生である、津野さん、寺山さん、山本さんが参加!実際にサービスデザインプロジェクトの現場に参加した後、グラグリッドメンバーとサービスのコンセプト立案を行うというプログラムでした。
たくさんの写真とともに、インターンシップの様子についてお伝えしたいと思います!
初日にプロジェクトの説明を受けるインターンのメンバー達。
ビジネスの現場に入って活動することに、緊張とわくわく、両方が入り混じった表情になっています。
サービスデザインのプロジェクトに参戦!
2日目は、実際のサービスデザインのプロジェクトに参加!
このサービスデザインのプロジェクトは、大手デジタルマーケティング会社が大手消費財メーカーと共同で進めているもの。(グラグリッドはパートナーとして参加しています!)
プロジェクトとしては、サービスデザインのプロジェクトのダブルダイヤモンド(Discover→Define→Develop→Deliver)を一通り実施し、事業化へ向けて本気でプランをブラッシュアップしていく状況にありました。
インターンのメンバー達にとっては、金美のサービスデザインの授業で学んだその先の「事業化」体感できるまたとない機会です!
実際の事業提案の話を聞いて、真剣!
最初は議論についていくのが精一杯の様子。
こちらのテーブルでは、ブラッシュアップの過程で、早速アイデアスケッチ開始!
こちらのテーブルでは、アイディアブラッシュアップのプロセスの一環で、インターンがリサーチインタビューを受ける対象として呼ばれていました。
自分が感じていることを、描いて説明しています。
チーム全体で考え、事業提案をしていくために、手を動かす!
インターンのメンバーは、必死に議論にくらいついていきます。
こちらのテーブルでは、ブレストがスタート。どんどん手を動かして、発想をしていきます。
こちらのテーブルでは、ストーリーボードのブラッシュアップが終わった模様!何故か部屋のすみっこで、ストーリーボードの色を塗ろうとしているようです。ごそごそ。
こちらのテーブルでは、テーブル内でファシリテーションを実践!
ビジネスの状況など、わからない点が多々あり戸惑いながらも、それでもどんどん議論を引き出して、動かしていきます。
大手消費財メーカーの方が事業提案書を作る横で、事業提案のための図を作っていきます。その様子は本気の総力戦!
ワークショップでは、この後、経営層メンバーへ向けた事業提案が無事行われました。
実際のサービスデザインにおける、事業化プロセスを体感して、こんなふりかえりの声をきくことができました。
「事業提案といっていたから出る幕ないなあ、と思っていたけど。実際はブラッシュアップのために「そこまで戻るの?!」というところが多々あってアイデアを可視化する力が求められた」
「事業提案をするスピード感すごい!」
「いつもデザインしているのは空間や環境だけど、今回はモノ(を中心としたサービス)で難しかった!様々な人がいる中で、背景情報など理解するのに時間がかかった」
また、「アイデアのブラッシュアップとして、ファシリテーターは別のこのような関わり方もできたのかも?」という、実際のプロセスでの関わり方についても意見が出てきました。
プロジェクト運営メンバーと真剣な意見を交わすことができ、非常に濃厚な時間となりました。
このような大事な事業提案の場において、大手デジタルマーケティング会社さん・大手消費財メーカーさん共にインターン参加を受け入れてくださったこと、そして本気で向き合って感じたことを伝えてくださったこと。
未来のデザインを支える人を育成するために、非常に価値あることだと感じています。この場を借りて、お礼申し上げます。
サービスデザインのプロジェクトに参加してのふりかえり
インターン3日目は、朝からふりかえりのワークショップでした。
実際のサービスデザインのプロジェクトに参加して、学んだこと、印象的だったことについて語り合います。
可視化できるデザイナーだからこそ、貢献できた「場を揺さぶる」こと。
フラットな学生の目線だからこそ、現状を考えて足止めさせる質問が大事だったという気づき。
自分の学んできたことが、プロジェクトへ発揮できなかったことについての葛藤。
ファシリテーターとして、問うことの難しさ。
実際のプロジェクトで、自分たちのチームでおきたことを一つ一つ振り返りながら、語り合っていきました。
現代社会における、サービスデザインの価値
ふりかえりの最後では、グラグリッドのメンバーや、社会人オブザーバーのメンバーと一緒に「このサービスデザインプロジェクトの価値」について語り合いました。
・これまで思いもしなかった考え方、アイデア、思想etcが社会的に受け入れられやすくなる価値
・消費され続ける"モノ"にサービスを加えることで"モノ"の価値を見直して大切にできる
・今までターゲットに入っていなかったユーザーを、サービスを用いることで取り込めたり、興味を持ってもらえるきっかけとなりそう。
・ユーザーは新しいこと、モノに出会う機会が増える、かも
このような、サービスと人の関係について感じた価値。
自分にないもの、わからないことに対する素直な気持ちを素直に表現できる。若いエネルギー
ビジネスの現場にこれから踏み出す、若者だからこその視点の価値。
・世の中を少しずつ「よいほう」へ押し上げる仲間を増やすことができる価値
・「社会変革」への大きな契機になる
・「革命」のドミノ
・未来をつくる決意をすることができる価値
・人間の価値観、思考をを変革させ、進む方向を誰もが一緒に目指せる
そして、社会での大きな変化と、その未来へ向かうための力として感じた価値。
インターンメンバーも、グラグリッドメンバーも、社会人オブザーバーも、自分たちのサービスデザインプロジェクトでの葛藤や思い、それでも目指したいビジョンを真剣に語り合いました。
学んだことを土台に、今度はこうして実際の社会、実際のビジネスの現場に参加することで、新たに学んだことを捉えなおすとてもいい機会になったのではないでしょうか。
さて、この記事は後編に続きます!
後編では、金美メンバーのサービスデザインポートフォリオの解説、そしてコンセプト立案ワークショップについてレポートしていきます。
お楽しみに!
(和田)
▼後編はこちら!
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