深笛義也

著書に『エロか? 革命か? それが問題だ!』、『女性死刑囚』、『労働貴族』(以上、鹿砦…

深笛義也

著書に『エロか? 革命か? それが問題だ!』、『女性死刑囚』、『労働貴族』(以上、鹿砦社)、『罠』(サイゾー)があります。『罠』を原作とした『実録ドラマ 3つの取調室』が2020年、フジテレビ系で放映。2022年『2022年の連合赤軍』(清談社Publico)を上梓しました。

最近の記事

『黒ヘル戦記』を読んだ

 ボサノバが似合うな。テンポのいい文章にそう思う。中川文人著『黒ヘル戦記』(彩流社)。  本を手に取った時は、そう思ってなかった。キレキレのパンクロックを期待していたのだ。  中川さんと私は、共通点がある。ノンセクト(黒ヘル)とセクト(私の場合は赤ヘル)の違いはあるが、1980年代(私は1977年から)に新左翼運動をやっていたということだ。  21世紀も4半世紀近く経とうというの、1980年代がどうしたと言われれば、それまでだ。だからこの先は、興味のある方だけが読んでくれれば

    • 元夫により事件に巻き込まれ、死刑囚となっている、風間博子

      今から30年前に起きた、埼玉愛犬家殺人事件。12年前、客観的視点から私は関わり始めました。取材を進めていくうちに、風間博子は事件に関わっているが、殺人は行っていないという確信に至りました。 それ以来、風間博子の再審を求める活動に加わっています。 最近、支援会の新しいリーフレットができましたので、ここに公表いたします。 ※上の写真は、蜷川泰司著『迷宮の飛翔』(河出書房新社)の挿絵として、風間博子が描いたペン画の展示会で、事件の解説をする筆者 『罠』を原作とした『実録ドラマ

      • 『2022年の連合赤軍』の波紋 言論デスマッチに向けて

        連合赤軍についての言論デスマッチを、2023年6月18日(日)19時半より、南阿佐ケ谷「TALKING BOX」でやります。 『連合赤軍を読む年表』の著者である、椎野礼仁さんVS『2022年の連合赤軍』の著者である私です。司会は、テロリズム倫理機構上級研究員の、中川文人さん。 これに向けて、『2022年の連合赤軍』の波紋を紹介したいと思います。 地域密着 × 世界の先端を走る放送局「渋谷のラジオ」の番組「渋谷のほんだな」2022年2月18日放送分で、この本の企画者であり

        • 連合赤軍は何を残したか? 言論デスマッチのお知らせ

          『連合赤軍を読む年表』の著者である、椎野礼仁さんと、『2022年の連合赤軍』を著した私が、2023年6月18日(日)、南阿佐ケ谷「TALKING BOX」で言論デスマッチします。司会は、テロリズム倫理機構上級研究員という、素晴らしい肩書きの、中川文人さん。 「TALKING BOX」は客席十数名という、型破りのトークライブハウス。 いったい、何が起こるのか。 お早めのお申し込みを!

        『黒ヘル戦記』を読んだ

          その時、新宿はどれほど騒乱したのか その2

          こんにちは。決して過去のことではないという思いで、『2022年の連合赤軍』(清談社Publico)を上梓しました。深笛義也と申します。今回の出版には多くの反響があり、半世紀前の事件を掘り起こすことにも意味があると感じました。私が過去に雑誌に書いたノンフィクションに加筆して発表します。 連合赤軍のやや前の時代に起きた、新宿騒乱事件の記事。2回に分けて、お届けします。その後編です。 1968年 国際反戦デー 新宿騒乱事件 後編          『週刊新潮』2008年10月3

          その時、新宿はどれほど騒乱したのか その2

          その時、新宿はどれほど騒乱したのか その1

          こんにちは。決して過去のことではないという思いで、『2022年の連合赤軍』(清談社Publico)を上梓しました。深笛義也と申します。今回の出版には多くの反響があり、半世紀前の事件を掘り起こすことにも意味があると感じました。ここでは、私が過去に雑誌に書いたノンフィクションに加筆して発表していきます。 最初は、連合赤軍のやや前の時代に起きた、新宿騒乱事件の記事。2回に分けて、お届けします。 1968年 国際反戦デー 新宿騒乱事件 前編         ※『週刊新潮』2008

          その時、新宿はどれほど騒乱したのか その1