見出し画像


二重苦だけどあるあるでもあるのかもしれない

ちょっとファニーな同世代らしき主治医との、雑談のような、だけどためになる診察をメモとして残します。


ファニーな主治医


自称「ぼくはバリバリASD」の、私から見てもバリバリASDのせんせー

10年前にASDの診断が下りているからか、話していてちょこちょこ「そうそう、俺もおなじ」合いの手を入れてくる。

一緒にすな、と思っているけど、仲間なんだろな、と思う

しかしせんせーは大好き

いつも20分くらい話してしまって、今日もじっくりと雑談なのか診察なのか境界線が曖昧な会話を繰り広げてきました。

その中での気づきをいくつか残したいです



パニック発作はフラッシュバック説


という話をYouTubeで小耳に挟んだので伝えてみた

やはりあるあるな概念らしく、気が立つ交感神経過去のトラウマがマリアージュしてしまいパニック発作を起こす説を教えてくれた。

「PTSDでパニック発作とかね」

思いつくトラウマがあるんですけど、治療した方が良いんですか?
 でも、どうやって?

しょーじきトラウマ治療は難しいよ。
 だから楽しいことで埋もれさせるしかないかな」

「やっぱそーなんすねぇ
 でも、楽しいこと…???
 ………楽しいこと???」

こちらは真剣に考えているので笑うのはやめてもろて…



発作の上に成り立つ人生


発作を心配しない人生を知らないわけでこれは困った

「そっか子供の頃から発作を起こさないかどうか、ていう不安の上で生きてるのか」

「そう。だから何かを心から楽しむって概念がまずわかんないすね。
 いつも発作が出ないか気にしてるんで」

「なんかもう一種の不安障害っぽいよね」

「だと思いますね自分でも。
 それを忘れられるものが思いつく限りほぼ無いんでずっと探してるんですよ」

「何かを忘れて気分がぶわーっと盛り上がるのが難しいってことか」

というわけでフラッシュバックと交感神経を抑える漢方が出た

そんな漢方あるのね

これは新鮮な試み



ある意味八方塞がり


外と人が好きなのにそこに向かうまでのストレスがでかい

「つまり外に行きたくて人が好きだから話したいのに、その場所に向かって帰るのがものすごいストレスなんですよ」

「なるほどね。
 あと自分が好きなことでもストレスってあるからね。
 遠足の前の晩眠れないとかも交感神経が働いてるわけでさ。
好きなことにもストレスはあるんだよね」

結局前々回に書いた「自分の好きがわからない」にも繋がる話でタイムリーだった

しかし私としてはやはり外で人と関わりたいわけで、それは人が好きなわけで



まさかのお告げ


「なんか今の話聞いてるとさ、
 人と話すこと、内容は好きなんだけど、
 その人、相手や人が好きなんじゃなさそうだよね笑」



え…?

うそぉ

衝撃度、ここ数年でトップ3くらい

反論したいが言葉が出ずしばし逡巡

「…確かに…疑ったこともなかったですけど、人が普段何してるとかは…」

興味ないよね笑
 おれも笑」

一緒にすな

「あとよく人が好き嫌いの話してますけど、なんというか、本当に自分に近いパートナーとか親友とか、そういう人は「好き」とわかるんですけど、言われてみるとそれ以外って…どうでもいいのかもしれない…」

「だよね、俺もそう」

この相槌一生腹立つ




パンドラの箱「人が好き」


認めたくない気持ちを「抵抗」と呼ぶ

ここ数年「これ「抵抗」だわ」と気づいて「なんで私は抵抗したいんだろう?その理由は?」ひとりカウンセリングをずっとしている。

そこをひとりで紐解いて、ひとりで取り組んで、挑戦して失敗して時々成功しかけて、の連続

この「抵抗」に気づくことそのものがまず難しいとわかった

ただ「人が好き」は疑ったこともなくて、よく「疑いようのない気持ちほど確かめろ」と自分に問うているのに気づけなかった。

好きとか嫌いとかの世界線ではなくて、まさかの「興味ない」ゾーンとは思わなかった。
確かにSNSはほとんど見ないし「好きな人たち」でさえも普段何しているとかは興味が無い…のかもしれない←抵抗の残り香

私に興味があれば話しかけるし

私に知って欲しいことは自分から言う


そう思っているので自分が求められた時だけ応えたらよくて、それ以外は必要ないからひとりなんだ、と思っている。

でも人ってそんなもんだよなぁ


ずっとわからなかった価値観


「何してる?」を、まず人に聞かない

連絡が無い=求められてない、だからその理論の中では筋が通っている。
理論てか認知

なので基本、自分から人には連絡しない
親友にならてきとーに連絡したり電話かけたりできるし、返事が無くても何も思わないけど、そういう関係性を築けている人がそもそもいない。

なので正しくは求めていないのではなく、求めることを人生初期に諦めて、更にその後の人生でもそれが強化されている、が正しいような…
元々興味そのものも薄いような…両方か

結論としてはパニック発作はフラッシュバックの可能性が高く、
今でも充分ではあるけどもう少し人に興味を持てたら、好きになれたらもっと魅力的な人間になれるのかも、と思った

後者は仕事でも思い当たることしかなくて最近の課題だった

合いの手はイラっとしたけどとても良い診察だった
せんせーありがと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?