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洋服で溢れる時代。「サイズもデザインの一つ」と考えるべきだと思う

先日、父親(67歳)の誕生部に、GAPのジョガーパンツをプレゼントしました。

身長175cm、足は細いけどお腹はぽっこり。

昔は大柄だったけど、歳を取るにつれてだんだんショボっとしてきているような体型です。笑

身長や体型的に言うと、日本のファッションブランドではXLを着ることがほとんど。

私はいつも父親の誕生日は洋服をプレゼントするのですが、基本的にXLサイズを選ぶようにします。

ギフトでのサイズ選びはほんと難しくて、紳士服のショップで働いていたときも、相手のサイズ選びに頭を悩ます女性がすごく多かったです。

分からんよ。異性のサイズは。

私もお客さんと一緒によく悩んでいました。


ギフトのサイズ選びで一番重要なのは、身長・体型。その次に年齢、職業、好みのデザイン。お客さんの情報の中からこれだ!というギフトを抽出していきます。


話を元に戻すと、父親に今回プレゼントしたのは、GAPのジョガーパンツのMサイズ。

普段XLを履いている父親にとって、多分履く前から、「このサイズは小さい」と言う先入観があったと思います。

父親は足だけ細いので、その特徴を生かし、ジョガーパンツを少しピタッと履いても似合うはず。

GAPはアメリカのブランド。

日本人よりも大きな体型の人が多いので、GAPのメンズのXLのパンツは正直びっくりするくらい大きいです。

だからMでも全然小さくない。店員さんに体型の特徴を説明してもMでいいと言った。私もMでいけると思った。


父親にそれを説明しても、やっぱりMは小さいと言い張る。


仕方なく近隣の店舗にサイズ交換をしに行きました。(GAPはギフトの時は購入店舗以外でもサイズ交換ができます)

で、Lを履いてみたところ、やっぱりLは大きすぎた。

とのこと。


だから言ったでしょ!!とキレそうになりましたが、そこは相手は年老いた父親だと歯を食いしばり我慢。

でも多分、私のアドバイスが無く、一人での買い物だとLを選んでいたかもしれません。

だけど、このデザインのサイズ感だと絶対にMの方がカッコよく履ける。


自分のサイズをLやXLだと思い込んでいる男性ってめちゃくちゃ多いです。


女性においては、Sだと思い込んでいて、ショップの店員がMを持ってくると、一気に買う気を無くす人がいます。

いつもはSサイズでもモノによってサイズを上げた方が、その人の良さが出ることだってあります。


アパレルのサイズは、国やブランド、そしてデザインによってサイズ感というのが大きく異なります。

流行のトレンド、またはその洋服のデザインによっても、いつものMが大きくなったり小さくなったりすることは普通によくあります。


何が言いたいって、

「自分の思っているサイズにこだわりすぎると、おしゃれの幅が広がらないよ!」ということです。


その中でも基本的にサイズがずっと変わらず、日本人の定番的なサイズ感のブランドと言えば、ユニクロ。

ユニクロを自分の思っているサイズ通りに着ると、THE・ユニクロ感が出てしまいます。

ユニクロは一歩間違えると、普通すぎ=ダサいみたいな感じになりがち。(ユニクロを決してディスっていません。私もユニクロは大好きです。)


「え〜、それユニクロなんだ!分からなかった!」と言われる方が嬉しい。


ユニクロ、G.U、GAPなどの大量生産のファストファッションは特に、サイズもデザインの一つだと考えた方がおしゃれに着こなせると思います。

シンプルなTシャツやポロシャツなんかは、サイズ感によってびっくりするくらい雰囲気が変わります。


アパレル販売員におしゃれな人が多い理由の一つは、

自分のサイズ感を分かっているから

です。

メンズスタッフは、デザインによってサイズをコロコロ変えます。

このデザインだとオーバーに着る方がカッコいい、このデザインは着崩さずにジャストサイズで着る方がカッコいい、などサイズへのこだわりが半端ないです。


女性であれば、今はメンズものを着ることが良しとされているので、メンズを取り入れてみたりすれば、雰囲気がガラッと変わってきます。

逆に日本人の女性は外国のキッズサイズを取り入れる人もいますが、そういうのも全然ありです。

アメリカの古着のキッズとかだとサイズは少し大きめだし「実はアメリカの古着のキッズなんだ〜」とそれっぽく言うこともできますしね。


サイズを変えるだけで、洋服は印象が変わります。めちゃくちゃ新鮮になります。

私もユニクロでフリースを買うときに、体型的にはウィメンズのSかMですが、今回はメンズのLを買ってみました。それが最高に良かった!

1,200円のフリースをジャストサイズで買っていたら、「安い服だから、、、」と扱いも雑になっていたかもしれません。でもサイズを変えただけで、なんだか服への愛着がすごい沸いたんですよね。「う〜わ、これ最高!って」。


いつも同じ服を選びがちで、服が何枚あっても足りなく思っている人は、サイズ感で遊びを加えてみると、洋服選びが楽しくなるかもしれません。


今は洋服が溢れている時代です。

それはお金をかけなくても、いくらでも「なりたい自分」になれるということでもあります。

女性であればXSで体のラインが見える洋服も着たり、思いっきりゆるくしたい日はメンズのLサイズを着たりして色んなファッションを楽しんで下さい。

洋服を選ぶ際は、ダイエットと一緒で数字(いつも着ているサイズ)にこだわるよりも、見た目(スタイル・シルエット)にこだわった方がおしゃれが楽しくなるかもしれません。




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