Taichi Kurosawa

girlgeeksというバンドをやっています。

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最近の記事

Mother/Cleo Sol

Little Simzとも関わりの深いロンドンの実力派シンガーの2021年作。 のっけから、表題通りの大きな母性をオーガニックなサウンドに乗せて歌い上げるDon't Let Me Fallに大きく引き込まれる。なんというか、優しさというか喜び?新たな命を無条件で歓迎しているような、そんな響き。 Stevie Wonderに大きな影響を受けていることが節々の歌い回しから感じられる。(特に音節の表現技法)

    • Untidy Soul/Samm Henshaw

      イギリスはロンドンより、Samm Henshawの1st アルバム前半の色濃い60〜70年代ソウルマナーな楽曲群から一転、現代R&Bの手法、音像をうまく織り交ぜたLoved By Youが特に秀逸。

      • Sometimes I Might Be Introvert/Little Simz

        新進気鋭のUKラッパーLittle Simzの新作(2021年) アルバム全体から非常にゴージャスかつ、メロウなトラックが多めな印象。 The garden interludeからのhow did you get hereの流れがほんとに美しい。 フローがとにかく軽快で流麗。韻を踏むことはそれ自体が目的なのではないことを思い知らされる。

        • Sling/Clairo

          アメリカ出身のシンガーソングライター、Clairo(クレイロ)の2ndアルバム。 オーガニックな調べがとても美しい。ドラムの音なんかモロにビートルズの影響だよな。乾いたスネアがとても印象的。 天使のコーラスにいきなり心掴まれる「Bambi」(後ろでうっすらなってるフィードバック音がすげー好み)と、とにかく美しい旋律で奏でる「Harbor」が特に好き。

        Mother/Cleo Sol

          そこを魔境と呼ばずしてなんと呼ぶ

          なんだか中二病なタイトルになりがちだな、、、 それなりの需要がある場所であれば、どこでも倍率ってもんがあると思います。おそらく現代人が最初にぶつかる倍率の壁は受験でしょうが、選ばれないことには踏み入ることが許されない花園ってのは星の数ほどあるでしょう。僕が小さい頃、ある流行歌の影響で「ナンバーワンかオンリーワンか」論争が存在していましたが、そもそもナンバーワンとオンリーワンは表裏一体であり、ナンバーワンを目指すからこそのオンリーワンなんじゃないでしょうかと先生思うわけです。

          そこを魔境と呼ばずしてなんと呼ぶ

          人生の縮図ゲーム

          「人生ゲーム」をやったことはおありだろうか。 もとを辿れば1960年、アメリカにて発売された「the game of life」というボードゲームをタカラトミーがライセンス契約販売し始めたのがきっかけで日本に広まった(らしい)、あの超有名ゲームである。 時には大富豪に、時には大貧民に化けつつ、人生の機微をかなり大雑把に表現した各マスのイベントに一喜一憂する。 と書いてたらめちゃくちゃ久しぶりにやりたくなってきた人生ゲーム、いまどんな感じなんだろ。今日話すのはその人生ゲー

          人生の縮図ゲーム

          JIVIE

          「いつもの場所で、いつもは変わる」 とは、JRのホームによくあるacureの自販機に書いてある言葉である。 つくづく、人間は環境に依存している動物だと感じる。周りから見ればおかしなことでも、その湯船に浸かり続ければやがてその人にとっての当たり前になってしまうものだ。「新しい日常」がいつしか「ただの日常」になってゆく。人類の歴史は創意工夫の歴史であるし、誰かの創意工夫による産物が他の誰かの価値観を当たり前に変えてゆく。 語り出すと止まらなくなってしまうが、今日は別にそんな

          全国制覇

          全国制覇したいと思っている。 ・・・と書くと某バスケ漫画みたいに聞こえるが、もちろん私にそんな腕っ節はない。ここでいう「全国制覇」とは、つまり「全都道府県に行ったことがあると自信をもって言える」ことである。 「行ったことがある」を字面通り読み取るとかなりハードルが下がりそうだが、そこは自分に厳しすぎる男・黒澤、行ったことがあってもそれを「自信をもって言え」なければあかんのだ。 具体例を出そう。「新横浜駅から名古屋駅まで新幹線に乗った」とする。この場合、厳密には神奈川県→

          衝動的な音楽

          一応音楽家、作曲家の端くれなので、自分が何を作りたいのか(あるいは作るべきなのか)、日々あーでもないこーでもないとなっているわけだが、こないだとあるところでこんな言葉を耳にした。 「センスは時代の先を行く。技術は後からついてくる。」 これ、最初に発した方がどなたで、どんな意図を含ませた言葉なのかわからないのでなんともあれなんだが、なんだか勘違いした解釈をする人が続出しそうな表現だなぁって思う。 というのは、僕がこの言葉を意訳するのであれば、「技術はセンスを具現化する手段

          衝動的な音楽