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おとぎ話の世界、エーゲ海のシミ島へ‐その3:ご当地グルメとおみやげ

旅の楽しみは、やっぱりグルメ!という人は多いのではないでしょうか?


ギリシャの観光地は日本のようにご当地グルメをアピールしているところはあまりなく、その土地に伝わる伝統食品や料理に出会うのが難しかったりする場合も多いのですが、シミ島は小さい島ながらも結構沢山の「名物」と言えるものがあるような気がします。未だ出会えていない、幻の郷土料理もあるのですが……。


今回の記事では、シミ島のおいしいものをずらっとご紹介します。


シミシュリンプ

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シミ島の名物として、一番よく知られるのがシミシュリンプ(シミアコ・ガリダキ)。シミ島やその周辺で捕れる小さなエビは全国のグルメに知られるほど有名です。アテネのフィッシュレストランでも出しているところはありますが、やっぱり現地で食べると格別に感じます。


伝統的な食べ方は、シンプルにオリーブオイルで揚げ焼き。頭は取ってあるのですが、香ばしい殻ごといただきます。これは一番の名物だけあって、シミ島の大抵のレストランで食べられますよ。シンプル・イズ・ベストなのでほとんどアレンジはされないのですが、ノスビーチの少し手前にあるソロス(Tholos)というレストランではシミシュリンプのパスタもメニューにありました。


ちなみにシーフードをいろいろ食べたいなら、クオリティが高くお洒落なのは港のバス停のそばのパンデリスというレストランです。

山羊肉料理

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ギリシャ全土でよく見かける山羊。平地よりも斜面部を好み、厳しい自然環境の中で生きられるので、シミ島のように豊穣とは言えない小さな島では貴重な家畜です。シミ島独特というわけでもないですが、山羊肉の料理はよく食べられるので、ぜひお試しを。臭みもなく、やわらかくて美味しいお肉です。

小魚フリッター

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シミ島の郷土料理のひとつがガエロピタと呼ばれる小魚フリッターです。シミ島の方言でガエラと呼ばれる小さな魚(共通語ではアセリナ)に、ハーブやつなぎを加えて揚げ焼きにしてあります。

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貝の海水漬け

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ドデカニサ諸島のシミ島やカリムノス島で作られる伝統的な漁師料理がスピニアロ。その起源は、かつてこれらの島の重要な収入源だったスポンジ漁。漁師たちは海の底に生息する貝やホヤの類も捕ってくることがあり、その保存のため剥き身を海水と一緒にレッチーナ(松脂風味の大衆ワイン)の空き瓶などに詰めて持ち帰ったそうです。

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スピニアロという名前はよく使われた材料のひとつであるハボウキガイ(ピナ)に由来するようですが、特にカリムノス島ではどんな貝で作ったものもまとめてスピニアロと呼ぶらしいです。シミ島では材料によってフスコアロ(ホヤの一種)、ホフリオアロ(海のカタツムリと呼ばれる巻貝)など区別されます。ちなみにハボウキガイは絶滅危惧種のため現在は禁漁になっているようですが、他の種類は島のレストランで食べることができ、港町にある魚屋でも売っています。

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味は磯の香りが強く、ちょっと好き嫌いが分かれる珍味なのですが、私のイチオシはマラスゥンダビーチのタベルナで出しているもの。他の店でも何度か食べましたが、塩気や癖が強すぎるのが多かったです。
スピニアロはウゾやスマ(チクディア、ラキ、チプロとも呼ばれる、主にぶどうで作られる蒸留酒)のおつまみに最適。オリーブオイルとレモンをかけてどうぞ。


シミ島チーズ

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ミルクをおいしく保存する方法として、全国各地でチーズは作られますが、シミ島にも山羊乳や羊乳を原料とするローカルチーズがあります。ただ単にシミ島チーズ(シミアコ・ティリ)と呼ばれるそれはフェタチーズに少し似た感じの柔らかめのものとハードチーズがあり、いずれも塩気がきついものが多いようです。シミ島チーズは主に自宅用に作られる小規模生産なので以前はかなり入手困難でしたが、近年レストランやグルメショップで遭遇率が上がりました。

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米の葉っぱ包み料理(ドルマデス)

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ギリシャ料理にあるさまざまな詰め物料理の中でも、葉っぱ(主にぶどうやキャベツ)で米などを包んだものはドルマデス(ドルマダキァ)といいます。これも地方によって方言があり、シミ島ではトルコ語のぶどうの葉(ヤプラック)に由来するヤプラキァという名前で呼ばれることも。

レストランではほとんど見かけませんが、シミ島独特のドルマデスはファヴァ(黄色い割り豆)やレンズ豆と米のフィリングを使ったもの、シクラメンの葉で包んだものがあります。


港に面したレストランパンデリス(Pantelis)では、シクラメンのドルマデスとぶどうの葉のドルマデスをハーフ&ハーフで盛り合わせたひと皿に出会えました。どちらがシクラメンの葉なのか、よーく見ないとわかりませんが、食べ比べてみるのは面白いです。

お菓子、スナック類

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島に滞在中は、軽食やおやつもローカルものが食べたいですね。シミ島では全国的に食べられるシロップ菓子(バクラヴァなど)ももちろん売ってますが、シミ島独特のものは甘さ控えめなお菓子が多いです。

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ギリシャのイーストドーナッツ、ルクマデスの地方バリエーションであるアクゥミアは、おかゆ状に炊いた米を生地に入れるのが特徴。米が入っているとは食感からはわかりませんが、オレンジフラワーウォーターがほんのり香り、ふんわりおいしいドーナッツです。生地の甘さはかなり控えめで、粉砂糖やシナモンをふりかけて出されます。

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私的にシミ島での朝ごはんに絶対欠かせないのがクルラキァ。リング型のビスケットのようなものですが、特にクルラキァ・ブティレーニャと呼ばれるものは素朴な味ながらコーヒーにぴったりなのです。

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港の方のベーカリーまで買い出しに行った時は、シミ島風のチーズパイもよく買います。半月方のぷっくりしたパイは、さっくりした生地にほんのりミントの香るチーズフィリング入り。

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他にも、さまざまな焼き菓子など売られていて、お土産にもぴったり。クルラキァ・ブティレーニャ(写真一番右)の他にも郷土菓子がいろいろあります。

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いくつかあるベーカリーの中で、全体的におすすめなのが数年前イァロスの広場のそばにオープンしたパノルミティスベーカリーです。ここはシミ島の伝統菓子ミソコフティも売っているので、ぜひ。サボテンの実とコーンスターチで作ったやさしい味のプディングです。

2024年追記:イァロスではその後アクゥミ(Akoumi)というお店もできました。シミ島の郷土菓子やお土産にぴったりなローカルグルメ食品、サボテンの実を使った製品も複数取り扱っています。

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夏のバカンスではつい食べたくなるアイスクリーム。シミ島でも自家製アイスを出してるお菓子屋さんはいくつかあって、どれも美味しいのですが、アナイスというお店ではシミ島の山羊ミルクで作ったのがあったので興味をそそられ食べてみました。

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去年はこのお店でバクラヴァ入りアイスを食べてみました。こういうギリシャらしいフレーバーは嬉しいですね。

シミ島のおみやげ(+食品以外も!)

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ギリシャで食品系のおみやげと言うとはちみつやオリーブオイルが真っ先に挙げられますが、シミ島でも地元産のはちみつがおすすめです。シミ島のはちみつはタイムや野の花の蜜。ホリオ(高台の村)に何軒かあるミニスーパーで買った方がお手頃価格だったような気がします。

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スーパーで売っているものでは、穂先ケイパーのピクルスもちょっと変わってて面白いですよ。蕾や実のピクルスは日本でも売ってますが、多分穂先や葉っぱのは無いんじゃないでしょうか?ギリシャではサラダのトッピング、料理(シーフードなど)のつけあわせにしたり、そのままおつまみとして食べたりします。

他には島に自生するオレガノやセージなどのハーブ、シミ島のシーソルト、(ワイン造りが盛んな島ではないのですが)ローカルワインなど。お菓子のところで挙げたビスケット類も日持ちがするのでおすすめです。


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食品以外では天然スポンジ、ハンドメイドのジュエリーやレザー製品など。宗教グッズもインテリアによさそうなものが多く、シミ島らしいのはパノルミティス修道院にある聖ミカエルのイコンのレプリカ(上写真の銀色のもの)。

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お土産として売られているものではないですが、道具屋さんにも可愛いものがいろいろありました。手の形のは、島でよく見かけるファティマの手のドアノッカーです。

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おわりに

シミ島の名物をざっとご紹介しましたが、いかがでしたか?お店については流動的なので明記はしませんでしたが、名前を挙げたところは今年も営業しているかと思います。



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