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基本材料3つ!ギリシャのトマたまご「ストラパッツァーダ」

こんな本を出させていただいてます。

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ギリシャごはんに誘われてアテネへ」(リンクはアマゾンです)


イカロス出版さんの「旅のヒントBOOK」というシリーズ。世界のいろんな国のが出ているのですが、一般的なガイドブックと違いテーマを絞っていて、その土地を訪れるときに楽しみたいポイントのヒントを与えるような内容になっています。
中でも「ギリシャごはん~」はかなり食に特化していて、ギリシャ料理についてのエッセイとレシピが大半を占めています。ここまで偏ってよかったのだろうかとも思うのですが、結構多くの方がギリシャ旅行のお供にして下さったようでありがたいです。
今回ご紹介するのはこの本の表紙を飾っている「ストラパッツーアーダ」(※)もしくは「カヤナス」と呼ばれる一品。表紙にもしておきながら、作り方はトマトについての章で説明しているだけなのです。載せられるレシピ数に限りがあるので、レシピなんて必要ないくらい簡単なものはエッセイに登場させるのみとしたのですが、押さえるべきポイントはいくつかあるので、写真も交えてご説明します。


ストラパッツァーダ(カヤナス)

材料:(1人分)
完熟トマト…大きめ1個
卵(M~Lサイズ)…2個
オリーブオイル…約大さじ3
塩、こしょう、砂糖
オレガノ、フェタチーズ(好みで)

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調味料やオプションのものを除くと、材料はたったこれだけです。

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この料理はトマトが主役なので、なるべくしっかり熟したものを。皮を除いて刻みますが、ギリシャでよくやる方法は、半分に切ってグレーターの大きい丸穴ですりおろすか、もしくはナイフの背で皮をごしごしこすって緩め、手でむきます。

(それも面倒な場合、皮のまま4つ切りぐらいにしたのをそのまま加熱しても。最初、軽くおさえて汁を出し、その汁で煮る感じです。熱で皮が緩んだらペロッとむいて捨て、果肉は潰しながら煮ます。)

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フライパンにトマトを入れ、弱めの中火で煮ていきます。塩ひとつまみと、トマトの状態がベストでなく甘味が少ない場合は砂糖もひとつまみ加えて下さい。煮崩れて、汁気が飛んでジャム状になったらOKです。

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ここでオリーブオイル(ギリシャ産がベスト!)。一応分量書いてますが、もちろん普段計量して作ったりしないので、だーっと加えます。ここでまた汁気を飛ばすとともに、オイルとトマトをなじませるように炒め煮にします。トマトペーストを使うときなんかにも意識することですが、炒めることによって香味を高めるんですね。特に缶詰のペーストの場合は、缶臭さを取る効果もあります。

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卵は溶いて入れてもいいのですが、直接割り入れると洗い物も減るし、ラフな感じに仕上がっていいですよ。卵めがけて胡椒を挽き入れ、塩ももうちょっと足します。

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ここからが仕上げなので手早く。へらで卵を崩しトマトと混ぜてスクランブル状にしましょう。フェタチーズを加える場合、この時点で入れて混ぜ合わせても、仕上げにトッピングとして散らしても。好みの状態に火が通ったらできあがりです。あれば仕上げにオレガノをふりかけてください。

休日の朝ごはんにぴったりなギリシャ風のトマたまご、ぜひお試し下さいね。


以上、トマト、オリーブオイル、卵の3つの材料でできる基本の作り方をご紹介しました。トマトやオリーブオイルはうまみ成分がたっぷり含まれるので、ごく基本の調味料だけでとてもおいしいのですが、仕上げにオレガノをふりかけたり、あればフェタチーズも加えるとさらにギリシャっぽい味になります。


また、現地でもよく作られるバリエーションとしては、ソーセージやスモークポークを加えることも。チーズなど加えたのはワインのお供にもおすすめです。

※日本語表記で「ストラパッツアータ」というのをネットで見かけるのですが、正しくは「ストラパッツアーダ」です。


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