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おとぎ話の世界、エーゲ海のシミ島へ‐その1:シミ島への行き方は?

ギリシャの島と言うと、きっと多くの人はサントリーニ島を思い浮かべるでしょう。真っ青なエーゲ海と青空に映える崖の上の白い家々、ブルーのドーム型屋根の教会など、まさに絶景です。

サントリーニ島と並んでポピュラーなミコノス島は、こちらも白い箱のような建物にカラフルな扉やバルコニー、丘の上に並ぶ風車が可愛い「いかにもギリシャ」な島。でも、全ての島がこのようなスタイルではなく、数え切れないくらいあるギリシャの島々はそれぞれの個性と魅力を持っているのです。

ネオクラシカル様式の家々がフォトジェニックな島

これから何回かに渡ってご紹介するのは、私たち家族が毎年夏のバカンスを過ごすシミ島。あまり知名度の高くない島なので聞いたことがないかもしれませんが、港を囲むパステルカラーの家々が、おとぎ話の世界のように可愛いんです。着いた途端からこんなにわかりやすく美しい島ってギリシャでもトップクラスじゃないでしょうか?

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最近はシミ島を訪れる日本人観光客も少し増えているようですが、シミ島について私はもう10年以上もブログで記事を書いているので、知名度アップに貢献していると自負しています(笑)本当に、書き始めた当初は検索しても全然ヒットしなかったんですよ。

シミ島へのアクセス

島の人気度というのは、アクセスのよさもかなり関係してるんですね。ドデカニサ諸島(ドデカネソス諸島、ドデカネス諸島)に属するシミ島はエーゲ海の東の端っこ、トルコに近い位置に浮かぶ島。アテネからは遠く、空港もない小さな島なので、フェリーで一晩かけて行くか、近くの島まで飛行機で行ってそこからフェリーに乗り換えという少し面倒な行き方になってしまいます。なので、いきなりシミ島まで行くのではなく、空港のあるロドス島やコス島に滞在して、間にシミ島や他の小さな島を挟むという日程の組み方がおすすめです。

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<ピレウスから出ているシミ島行きのフェリーは、向こうに見える大きなブルースターフェリーズ>

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<今年のバカンスの帰路、ロドス島から乗ったブルースターフェリーズのキャビン。行きは4ベッド窓つきのキャビンが取れたのですが、出発前の予約では帰りは2ベッド窓なし一部屋しか取れず……追加で同条件のキャビンをもう一部屋キャンセル待ちで取りました>

日帰りよりも泊まりがおすすめ

シミ島に限らずドデカニサ諸島のマイナーな島は、アクセスもよく知名度の高いロドス島やコス島を拠点に、日帰りで訪れる観光客が多いです。

日帰り旅行だと、ざっと観光して、あとは食事をしたり港近くのビーチで泳ぐぐらいで終了。それでも楽しめると思うのですが、できれば数日滞在して、さらにレンタカーを借りて回れると最高です。

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<車だと、気ままに島を回れるのが魅力>

小さな島は車が多いとただでさえ狭い道が混んだりという問題もあるのですが(たとえばアテネから近いイドラ島は、景観のために車を禁止しています)、地方や島を観光するには自由で小回りの利く車での移動がやっぱり便利。シミ島に関しては、ビーチへはタクシーボートが陸路のないところにもアクセスできていいですが、島の内側をドライブして、好きな時間に行って帰ってこれる車移動が私たちの基本。フェリーの運賃がちょっとかさみますが、無駄に歩かなくて済むことや荷物を運べるという利点もあり、バカンスはいつも自家用車で行きます。

フェリーの種類に注意

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<丸い形が特徴的なパノルミティス湾>


近隣の島からフェリーでシミ島へ行く場合、「港へまっすぐ着く船」と「パノルミティス経由の船」があります。シミ島の港と主な集落が北側にあるのに対し、パノルミティスは南側。修道院とお店がちょっとあるだけの小さな集落です。

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シミ島そしてドデカニサ諸島全体の船乗りを守護する天使首ミハイルが祀られる立派な修道院は、建物も美しく人気の観光スポット。港町から行くにはバスが出てますが、ちょっと遠いので最初にフェリーで立ち寄っておく方がよいでしょう。特にここを見たくないという場合は、停泊中待つ時間がもったいないので港へ直行するフェリーを選んでくださいね。また、フェリーには高速船とスローなのがありますので、所要時間も変わってきます。

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<銀色のはパノルミティス修道院に祀られているイコンの縮小レプリカ。港の土産物屋に売っていました>

おまけ:ロドス島とコス島

シミ島にサマーハウスがあるので毎年行っていますが、やっぱり他の場所にも行ってみたいもの。シミ島からの帰りには、フェリーの経由地である島にどこか寄るのがここ数年の目標となっています。

一番よく行っているのがロドス島で、お気に入りの島のひとつ。夫の兵役時代の駐屯地がロドス島だったので、私も長期間滞在した思い出の島です。

ロドス島は聖ヨハネ騎士団が築いた城塞都市である旧市街が一番の観光の目玉。

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<この壁の向こうが旧市街。とてもよい状態で保存されています>

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<旧市街内のイポトン(騎士団)通り。当時の様子が思い浮かぶよう>

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<これも旧市街。エキゾチックな雰囲気です>

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<リンドスの白い街並み>

他にも観光スポットや綺麗なビーチがいっぱいあり、ロドス島は何度行っても飽きません。

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<コス島の港のそば>

コス島は、医学の父ヒポクラテスの生誕地として有名な島。ここはほぼホテルリゾート内に居ただけなので(飲食はオールインクルーシブで、プールもあり、子供はこういうホテルが大好きなのです)、いつかまた機会があれば遺跡巡りもしてみたいです。

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<コス島で泊まっていたホテル。綺麗で快適ですが、広すぎて敷地内での移動が大変>

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<オールインクルーシブのホテルだと、地元のグルメもあまり楽しめないのが難点>

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<白い砂のビーチ>

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