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夏バテ予防にも!シンプルなギリシャ風の葉アマランサスサラダ

7月も、もう終わり。ここのところギリシャでは暑い日が続いています。
湿気が少ないので気温の割には過ごしやすいのですが、さすがにバテ気味……せめて食生活には気をつけようと、旬の野菜や果物をたっぷり食べるようにしています。

おなじみの夏野菜のほか、葉野菜も食べたいですね。青菜は夏の太陽や乾燥に耐えられないものが多く、他の季節と比べ種類が少なめだったり状態がよくなかったりするのですが、ギリシャで夏に食べられる代表的な葉野菜のひとつがアマランサスです。

アマランサスと言うと、雑穀・スーパーフードとして食べられる種子が日本ではよく知られますが、ギリシャで一般的なのは地中海原産のAmaranthus blitum。ギリシャ語ではヴリタ(βλήτα)と呼ばれ、葉と柔らかい茎の部分が古くから食用とされています。日本ではアマランサスのほか、「ちゃーびら菜」という名前で沖縄野菜としても売られているそうですね。このアマランサス、放っておいても勝手に育つので、庭に植えておくと夏中重宝するのです。今でこそ夏場もほうれん草など売っていますが、昔はアマランサスなど雑草系の青菜ぐらいしかなかったと思います。

アマランサスはビタミンやミネラルなど豊富で栄養価が高く、暑い時期を乗り切るためにも日々の食事に積極的に取り入れたい野菜です。味は少しほろ苦さがありますが、うまみも濃いですよ。ただ、シュウ酸が結構多く含まれるので結石に注意。茹でてから使うことをおすすめします。

和食やアジア料理にもよく合うアマランサスですが、一番シンプルなギリシャ風の食べ方をご紹介します。

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アマランサスは傷んだ葉や硬い部分を取り除き、茎は軽く筋をとっておきます。よく洗って、普通に茹でるのですが、ギリシャでは少し柔らかめに茹でます。

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茹で上がったら水気を切って器に盛り、塩(お好みで胡椒も)とオリーブオイル、レモン汁をかけるだけ。日本ではボトルのレモン汁を使う人が多いですが、こういうシンプルなものにはぜひ生のレモンを切って絞ってください。

これはギリシャでは定番の野草(ホルタ)や青菜の食べ方で、他の季節にはタンポポ系の野草などを使います。アマランサスの場合はイヌホオズキ(下の画像右、※)も一緒に茹でて食べるのもポピュラー。

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※イヌホオズキ(Solanum nigrum)はギリシャ語でスティフノスと呼ばれる野草。ソラニンが含まれるため有毒植物ですが、野草食が盛んなギリシャでは市場でも売られています。ソラニンは全草に含まれますが、特に未熟な果実に多いとされ、ギリシャで食用にされるのは若く柔らかい葉の部分で、必ず茹でて食べられます。

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茹でたアマランサスのサラダには、もうひとつ定番の味つけがあり、レモンの代わりにワインビネガーとにんにくを加えます。にんにくは生のをみじん切りにするか、もしくはすりおろしてもいいです。

また、ズッキーニやじゃがいもを一緒に茹でるのもおすすめです。ズッキーニはヘタの部分も美味しいので、筋だけ取って丸ごと茹でてください。じゃがいもは皮をむいて、サイズによって2~4つ切りに。先にズッキーニとじゃがいもを茹で、ほぼ柔らかくなったところでアマランサスを加えます。

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こちらはアマランサスとズッキーニ、いんげんのように見えるのは若い黒目豆です。日本ではささげかいんげんでどうぞ。

アマランサスを使ったレシピはブログにもいろいろ載せていますので、ギリシャ風に食べてみたい方は参考にしてみてください。最新レシピ、「葉アマランサスのリゾット風ごはん」もおすすめです。



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