ギリシャ料理は酸っぱい!?と、ギリシャ人の味覚について
前回の記事を書いていて、「ギリシャ料理は酸っぱい」と感じる日本人が多いらしいという件を思い出しました。
私はよくギリシャ料理について検索しています。日本でのギリシャ料理の認知度、どんなギリシャ料理が日本のお店にあったり個人で作られたりしているか、ギリシャへ来た日本人がどんな料理を食べているか……という、ギリシャ料理研究に関連したリサーチのためです。
すると、感想として「酸っぱい」という意見が割とよく目につくんですね。
私は元々酸っぱいものが好きなのもあり、今まで気にしたことはなかったんですが、言われてみると確かにレモンやビネガーの酸味が効いた料理が結構ありますね。前回のアヴゴレモノスープ(卵レモンスープ)のほか、レモンを使った料理はいろいろあるし、マリネや酢漬けはしっかり酸っぱい仕上がりのが多いです。
日本人って酸味が苦手な人が多いような気がするので、そういう方がうっかり最初のギリシャ料理に酸っぱいのを食べてしまったらイメージが下がってしまうかも?酸っぱくない料理もいろいろあるので、そういうのを選んでいただけるといいのですが……。
レモンについては、季節により価格に差がありますが、安くて豊富。上の画像は春に撮ったもので、キロ単位の値段が書かれています。
また、庭やバルコニーでレモンを栽培してる人も多いです。料理に加えるだけでなく、食べるときにかけることも多いので、確かに酸味好きではありますね。
ギリシャのレストランで揚げ物や焼き物を頼むと、大ぶりに切ったレモンが添えられて出てきます。
そして、それでも足りない場合は言うと気前よく持ってきてくれます。
酸味に限らず、ギリシャ人って基本的にはっきりした味のものが好きなようです。もちろん人によって好みに差はあるものの、塩味も甘味も酸味もしっかりつける。日本人の好みには、お菓子は甘すぎたり、塩漬け魚やチーズはしょっぱすぎるのもよくありますが。
苦味も割と好まれ、苦い青菜や野草などもよく食べられます。青空市場でもこういうチコリ系の野草をよく売ってるのですが、「苦い」のと「甘い」のに分けられ、苦いと書いてある方はかなり苦かったりします。
ギリシャ人の苦手味は、強いて言うなら唐辛子などの辛味。辛いギリシャ料理もありますが、数はそれほど多くないです。辛味にはかなり耐性が低い人も結構いて、辛いものが食べられないというギリシャ人は酸味が苦手な日本人と同じくらいはいるかもしれません(個人的な見解です)。
上の画像の料理はトマトにフェタチーズと青唐辛子をのせて焼いてあるのですが、これぐらいでも無理という人はいますね。この青唐辛子はギリシャで一般的なタイプで、かなり辛い個体が多いです。
青唐辛子は丸ごとグリルか素揚げにして、塩、オリーブオイル、ワインビネガー、刻みにんにくをかけて食べるとおいしいですよ。ギリシャの定番の食べ方です。辛いのが苦手な方は、バナナピーマンか甘唐辛子でどうぞ。
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ちなみにトップの画像は青空市場でレモンを売っているおじさん。カメラを持ってうろうろしていたら、「ジューシーなレモンだよ!汁でいっぱいだよ!」とデモンストレーションしてくれました。
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