ケトルベルリフター 渡辺陽介

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ケトルベルリフター 渡辺陽介

ケトルベルスポーツの情報を発信しています! ちょっとマニアックで専門的で、ここでしか得られない情報のみを発信するつもりです。

最近の記事

ケトルベルスポーツの2022〜23年を振り返る

あけましておめでとうございます!読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします! 2022年は世界的に大きな変化がたくさん起こった年でした。ケトルベルスポーツの世界でも同様にたくさんの変化がありました。そんなケトルベルスポーツの2022〜2023年の変化を振り返ってみましょう! インド・デリーで初のワールドチャンピオンシップ開催! まず2022年のワールドチャンピオンシップの開催地はロシアのサンクトペテルブルクとなっておりましたが、昨今のロシア・ウクライナ情勢を理由に

    • バイアスロン世界チャンピオン モフサル・スリマノフ インタビュー日本語翻訳版

      こちらの記事はケトルベルスポーツのバイアスロン世界チャンピオンの、モフサル・スリマノフ(Movsar Suleymanov)のインタビューの日本語翻訳となっております。 GIREVIK ONLINE様より許可を頂き翻訳及び掲載させて頂いております。文章の無断転載は一切禁止いたします。 インタビュアー Valentin Egorov 翻訳者 渡辺陽介 動画公開日 2020年11月2日 ○ Valentine モフサル、会えて嬉しいです。あなたの競技シーズンが終わりようやくイ

      • バイアスロン世界チャンピオン イワン・マルコフ インタビュー日本語翻訳

        こちらの記事はケトルベルスポーツのバイアスロン世界チャンピオンの、イワン・マルコフ(Ivan Markov)のインタビューの日本語翻訳となっております。 GIREVIK ONLINE様より許可を頂き翻訳及び掲載させて頂いております。文章の無断転載は一切禁止いたします。 インタビュアー Valentin Egorov 翻訳者 渡辺陽介 動画公開日 2021年7月14日 ○ Valentine やぁ、イワン。こんばんは。お会いできて嬉しいです。あなたは現在、ロシアそして全世界

        • ケトルベル世界チャンピオンのクリーン解説

          ケトルベル11度の世界チャンピオン、そしてロングサイクル101回の世界記録保持者であるデニスヴァシレフ氏によるクリーンのドロップの解説 是非見てみてください! ※ こちらの動画は御本人様より許可を頂き翻訳投稿させて頂いております。 今後も継続して動画を翻訳及び投稿させて頂きます。是非チャンネル登録お願いします! ワールドレコードホルダーの最新のケトルベル情報をゲットしてください!

        ケトルベルスポーツの2022〜23年を振り返る

          ケトルベルスナッチの女王 クセニア・デジュキナ インタビュー

          こちらの記事はケトルベルスポーツのHMSアスリート、クセニア・デジュキナ(Ksenia Dedyukhina)のインタビューの日本語翻訳となっております。 GIREVIK ONLINE様より許可を頂き翻訳及び掲載させて頂いております。文章の無断転載は一切禁止いたします。 インタビュアー Valentin Egorov 翻訳者 渡辺陽介 動画公開日 2021年1月25日 ○ Valentin こんにちは。チェリャビンスクはとても遠くて大変でした。今あなたに会えてとても嬉しい

          ケトルベルスナッチの女王 クセニア・デジュキナ インタビュー

          ケトルベルクリーン

          クリーンとはクリーンは1つのケトルベルもしくは2つのケトルベルをラックポジション(胸の前でケトルベルを保持して静止している姿勢)へと持ち上げる動作です。区別するためには前者はシングルクリーン、後者はダブルクリーンと呼ばれることもあります。 ケトルベルのクリーンは2つのタイプに別れます。 ひとつは地面から持ち上げてラックポジションまでケトルベルを持ち上げるやり方。ケトルベルスポーツではロングサイクルとジャークの競技開始時に1回だけこの方法でクリーンを行います。 もう一つはラック

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          ケトルベルスポーツ界のインドの躍進

          昨今の新型コロナウィルスの世界的な蔓延を受けて、最も伝統的で権威あるケトルベルスポーツの国際団体であるIUKLは2月中に全てのIUKL主催の大会の中止を決定しました。 それに伴いIUKLは6月にオンラインでの大会を開催いたしました。数多くの国からアスリートが参加し、日本のアスリートも何人かメダルを獲る偉業をなしとげました。 この大会では日本勢の躍進も一際目立ちましたが、なにより際立ったのはインド勢のアスリートが数多く出場したことです。最多の39のアスリートが出場しすごく目

          ケトルベルスポーツ界のインドの躍進

          ロングサイクルの運動停止フェーズの時間の長さのバリエーションの考察

          停止フェーズの分類  ロングサイクルは常に連続して動作を行うのではなく、間欠的に動作を停止するフェーズ(局面)があります。動作が停止するひとつ目のフェーズはケトルベルをクリーンしてラックポジション(胸の前方でケトルベルを保持する姿勢。写真1)になった時です。動作が停止するふたつ目のフェーズは、トップフィクセイション(ケトルベルを挙上し頭上で保持した姿勢。写真2)です。みっつ目のフェーズが、トップフィクセイションからラックポジションに戻った時です。この姿勢の後クリーンを再び行い

          ロングサイクルの運動停止フェーズの時間の長さのバリエーションの考察

          競技用ケトルベルは他のケトルベルと比較して何が違うのか

           ケトルベルスポーツでは、ルールに定められた専用のケトルベルを使用します。競技用のケトルベルと、他のケトルベルはどのように違うのかの考察です。 (写真1:競技用ケトルベル)  こちらがケトルベルスポーツで使用される競技用ケトルベルです。競技の公平性を保つために大きさが厳格に定められております。そのため重さが変わっても大きさが変わることはありません。 (写真2:黒ベル)  そしてこちらはよくスポーツクラブ等で見られるタイプのケトルベル。(便宜的に黒ベルと呼びます。)重さ

          競技用ケトルベルは他のケトルベルと比較して何が違うのか

          ロングサイクルのトレーニング強度を漸進的に増加させる方法とトレーニングピリオダイゼーションプログラムの構築の方法

           競技会でロングサイクルの記録を伸ばすためには戦略的かつ長期的トレーニングプログラムが必要不可欠となります。なぜならロングサイクルの記録の向上を短期間で達成することは不可能であり、そのために戦略的かつ長期的なトレーニングプログラムを綿密に構築する必要があるからです。そして、そのプログラムのトレーニング強度は漸増的かつ過負荷である必要があります。一般的なケトルベルスポーツアスリートはおよそ短くて1ヶ月に1回、長くて1年に1回ほどの頻度で競技会に参加していると思われます。ここでは

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          ロングサイクルのトレーニング強度を漸進的に増加させる方…

          ロングサイクルの戦略的な目標設定 ー 10分で出来る最高回数を予想する方法

           ケトルベルスポーツの自己記録を更新させるためには戦略的な目標設定が必要不可欠となります。今回はロングサイクルの戦略的な目標設定についてご説明いたします。 10分で出来る最高回数を予想する  とくにケトルベルスポーツではRPMの設定が大事です。競技中のRPMを戦略的に設定することで、初めてそれに向けて戦略的なトレーニングプログラムを実行することが可能になります。そのためにも事前に「10分間で何回行うことが可能か」を予想することが必要不可欠となります。(※RPM: Repet

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          ロングサイクルの戦略的な目標設定 ー 10分で出来る最…

          ケトルベルロングサイクルのテクニックとトレーニング理論

          目次 1. ジャークテクニック 2. ロングサイクルテクニック 3. トレーニング理論 1. ジャークテクニック クリーン  ケトルベルを用いて行われる古典的なプレストレーニングでは、ケトルベルを胸の前方の位置で保持する姿勢(ラックポジション)に持ち上げる動作(クリーン)が1回だけであるため、一部のアスリートはこの動作のテクニックをあまり重視せず、それはエネルギーの浪費につながります。  クリーン動作を始める前にいくつかの予備的な動作を必要とします。床に置いたケトルベルをラ

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