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羽を休めに房総に…(1日目)

旅を愛するひねくれもの、じゃんろぶと申します
今回は、羽を休めに訪れた房総の一人旅を絵日記形式で紹介していきます。
少しでも性癖に刺さる人がいますように…


鋸南町の玄関口の浜金谷駅、特急も停車するのどかな駅だ

今回の旅のスタートは浜金谷駅から…特急に乗ってきたが意外と遠かった。

木更津駅を過ぎ、東京湾観音が見えると海が近くなる。

いよいよ房総といった雰囲気だ。


鋸山を橋の上から望む

浜金谷駅は地獄覗きや、大仏のある日本寺がある景勝地…鋸山の玄関口の駅として知られている。

鋸山は複数回行ったのだが、登山口付近にカフェがあると知り、移動の疲れを癒すために訪れることにしたのだ。


山小屋風で周りの雰囲気によく溶け込んでいた

というわけでお邪魔したのは香豆珈琲様。

鋸山ばかりに気を取られこんな素晴らしいお店を今まで見逃していたことを後悔した。

登山口に近く、朝から営業しているので登山前に一休みするのにとてもおすすめだ。


ワインのようなアイスコーヒー

プリンとコーヒーでなかなか良い値段をするのだが、旅行のために貯金したのでむしろ優越感の方が大きい。

ぷりんのからめるはほろ苦く、まさに大人の味といったところ。

珈琲も苦く疲れが癒され、目が覚めた。近くを通りかかったらまたよりたくなる名店だった。


金谷海浜公園から金谷漁港を望む

海が見たくなったので5分ほど歩き、金谷海浜公園へ。

浜金谷駅周辺は海も山も両方楽しめるのが魅力的だ。房総の海岸線を楽しむことができた。


堤防から東京湾を望む

近くには美術館もあったが、電車の時刻が迫っているので泣く泣くあきらめた。

また次回行くことがあったら絶対に訪れたい。


209系 数を減らしているがまだ見ることができた

浜金谷駅から内房線の上り電車に乗車した。

現在内房線は日中2両編成で運行をしている。だが、朝などの時間帯ではまだ209系が元気に走っていた。


浜金谷駅から一駅で行けるセミ秘境駅といった雰囲気

やってきたのは竹岡駅。海が見える丘の上に位置し、片側は海・片側は山を切り崩した崖となっている。

観光の玄関口である浜金谷駅とは逆で、地元の人しか使わない無人駅だ。

私はひっそりとした無人駅が好きだ。今回来ることができて良かった。


跨線橋から浜金谷方面を望む

とても良い眺めだ。こう見ると山を切り開いて線路を通したことがよくわかる。

電車とともに写真を撮りたかったが一時間以上時間があったので断念した。


無人駅だが、立派な名所案内も用意されている

名所案内の看板を発見した。釣場が名所に入っているあたり、なんとも房総らしい風情を感じさせる。

今回は竹岡駅から一番下の灯籠坂大師を目指すことにした。


閑散とした駅前通り

竹岡駅から東京湾を目指す。駅前は特に何もないが、民家が点在していた。

房総半島の駅間は長い。ここに住む住人にとっては大切な駅なのだろう。無論、車を使う人の数が多いとは思うが。


ローカルなバス停…本数はもちろん少ない

バス停を発見した。上総湊駅まで連れて行ってくれるのはありがたい。

本数はローカル線ゆえに少ないが、海岸線を、走るバスに揺られながら眺めてみたくなった。


たくさんの旗でPRしていた

やがて海が離れ、山がちな景色になってきた。旗も現れいよいよ近づいてきた印象だ。

期待が高まってきた。この先のトンネルはやや不気味な雰囲気だったが、地方の長いトンネルはどこも同じだ。


車での入りやすさを優先したアーチ状の鳥居

トンネルを抜けると、灯籠坂大師の鳥居が見えた。

本当にトンネルの隣にあるので、鋸南町方面から来た車はカーナビがないとうっかり通り過ぎてしまいそうだった。


手掘り感満載の隧道

灯籠坂大師入口は隧道になっている。歴史を感じられる佇まいで、旅行に来たことを強く実感させられた。

この奥には有名な切通しがある。どんな景色になっているのだろうか?


パソコンのホーム画面を連想した

この切通しに私は絶句した。正面から差し込む光、猛暑日にもかかわらず寒いくらいの気温、響く足音、どれをとっても非常に幻想的な空間だった。

私は切通しについて全く知らないが、これを作り出した人たちの技術の高さに感動した。


足元が悪い時の女坂は注意が必要だ

参道を進んでいくと、男坂と女坂の分岐点が現れた。

女坂の方がスロープになっていたが、前日の雨で滑りやすそうな雰囲気…かつ、手すりもないので男坂を選ぶことにした。


内房線の線路も見えた

急な階段だったが、手すりのおかげで難なく灯籠坂大師にたどり着いた。

参詣を終え、帰ろうとしたとき、絶景が目に飛び込んできた。

今まで登ってきた参道の下には果樹園と線路。そしてその先には東京湾を見渡すことができた。

休日だったが人はあまりいなかった。やや残念だが、ひっそりとこのままでいてほしい気持ちにもなるくらいの絶景だった。


灯籠坂大師を過ぎると海沿いの町並みが広がっていた

上総湊駅方面に足を進める。バスに乗りたいが本数が少なく時間をつぶす必要がある。

だが、良いのか悪いのかのどかな景色が広がるばかりで、お店もほとんどなかった。


山の上には別荘地があるようだ

バス通りを進んでいると、別荘地の入口らしきものを見つけた。

入ってみると山道に入った。とても眺めがよさげな別荘地であろうと確信して山道を登った。


ドラマの舞台になりそうな静かな別荘地になっていた

坂を上ると海を見渡すロケーションの別荘が立ち並んでいた。

一見何もなさそうな通りだが、琉球雑貨を扱うお店がありお邪魔した。


お邪魔した雑貨店 yonna yonna様 良い雰囲気のお店だった

今回はラインナップの中から琉球ガラスを用いた小鉢を贈答用に購入した。


海猫珈琲店様 白を基調とした喫茶店でシナモントーストをいただいた

歩き出してすぐおしゃれな喫茶店を発見した。

気づくと正午を過ぎていたのでここで一服することにした。

別荘地の景観に配慮した優雅な佇まいの店構えだ。


バスの時刻を過ぎてしまったので徒歩で上総湊駅を目指す

素晴らしい別荘地帯に癒され、ふと時計を見るとすっかりバスを乗り過ごしていた。

だが、歩けない距離でもなく地図上では海が近いので再び海を見ながら上総湊駅まで歩くことにした。


内房線の湊川橋梁と東京湾 撮影は良識とマナーで楽しく

山道を下ると湊川を超える。いよいよ上総湊の街が広がってきた。

ふと左を見た。静かな東京湾にそそぐ雄大な湊川の河口を楽しんだ。

夕日の時は、さぞかし絶景が広がるのだろう。道が狭いので速やかに通り抜けた。


勝手踏切が一時期話題になったことを思い出した

町中にひっそりと存在するミニ踏切。警報機も遮断器もない勝手踏切が一時期メディアで話題になったがそこはJRといったところか。

小さいながら立派に踏切の役割をしていた。このような地元の人の生活路として機能する踏切は私の性癖に刺さる。


上総湊駅に入線するE131系

上総湊駅に着いた。これからホテルのある君津駅へ移動する。

反対方面の電車がやってきた。日中なので短い二両編成の電車になった。

だが、乗ってみたらこれくらいでちょうどいいくらいの混雑具合だった。

最も混み合う朝や夕方では足りないが、日中はほぼ車社会の房総ではこれくらいがローカルでよいと私は思った。


君津にたどり着いてからは終始良い天気だった

さて、君津駅に着いたは良いものの…チェックインまでもう少し時間があった。

何もしないのはもったいないので、駅からバスで10分の内みのわ運動公園にやってきた。

バスが複雑でたどり着くのに苦労した。


日本庭園だがどこかメルヘンな雰囲気を持っている

日本庭園が解放されていたので見学することにした。

青空が池に反射してとてもきれいな庭園だ。池が広く開けているので西洋的な雰囲気を強く感じた。

無料なのが有難い。


終始うとうとしていた 人慣れしているのだろうか

池の端を歩いていると先客がいた。のんびりとしていたので可愛い姿を写真に収めることができた。


まるで絵画のような景色だ

しばらくのんびりした後、帰りのバスの時刻が迫ってきたので公園を離れた。

その後ホテルにたどり着き、大浴場で旅の疲れを癒し一日目の旅路を締めくくった。


上総湊駅の逆アングルを添えて

今回はここまで、房総の海と自然を堪能した一日となった。

それでは、次もまたどこかでお会いしましょう。


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