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3分で読める眠りにつく前に話

『レポート』

大学に入学したての頃って“単位”とか“サークル”とか“飲み”とか言いがちだよね。“レポート”もその一つ。高校とは一味ちがうでっかい図書館で調べ物してさ、手探りで仕上げたもんだよ。
ある時、いつもより量の多いレポート課題が出た。一週間くらいかけて調べたことを書きまとめて、提出しにいったのよ。
今はどうだか知らないけど、手書きしか受け付けてくれない教授っているでしょ?はじめは嫌で仕方なかったんだけど、書いてるうちに気分も乗ってきて、出来上がった時は嬉しかったな。
提出締め切りの日に、封筒に入れたレポートを脇に抱えて、良い気分で大学にいったよ。一週間、バイトもあったから眠いし、疲れてたけど充実感があって、大学生してる!って感じだった。
教授室にいったら不在だったから、備え付けのポストに入れとくことにしたんだ。中身見れば学部や名前はわかるけど、締め切りの当日だったし、そのまま置いておくのも味気ないから、付箋に一言書いて貼っておいたんだ。気が利いてるよね。

「〇〇教授、遅くなって申し分ありませんでした。」ってね。






正しくは「申しありません」だよな。
「申しない」かどうかは教授が決めるだろう。もう間違えないよ。

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