見出し画像

今までのテーマ 経緯

私が上久保ゼミに入ってから休学しテーマを変更するに至るまでの間、すなわち3回生における一年間の経緯を記載しようと思う。(三回生終了時点で1年休学、その後復学)

まず私が上久保ゼミに入った大学三年生の時点で、何も研究したいテーマが決まっていなかった。そもそもこのゼミに入ったのも「何のテーマでもOK!」という点が魅力で入ったのであり、周りの友達が卒業論文や就活を見越してゼミ選びをしていたという事実をゼミ加入以降に知り驚愕したことは言うまでもない。

ゼミに入った後、先生との初めての話し合いがあった。お互い話好きなこともあり、初めましてで2,3時間話したのは良い思い出だ。
その際にテーマが決まっていない事、政治には興味があることを伝えると「世襲政治」に関して取り上げてみてはどうかという提案を先生からいただいた。世襲政治は小泉家が代々続いて政治に関わるなどのように、その家の地位・財産・職業などを子孫が代々受け継ぐことを指す。これがなぜ問題かと言うと、庶民とかけ離れた感覚で政治を行ってしまう・実力で選ばれるワケではないなど様々挙げられる。
面白いデータがあり、直近のデフレ時代を失われた30年間と言うが、その失われた30年間における総理大臣は世襲が8割であり、高度経済成長期・盛り上がったバブルの30年間を見たら世襲ゼロ。という事実がある。

この問題は確かにおもしろい!と思い取り組み始めたのだが、政治の世界が非常に複雑だった事と、自分が心の底から政治が好きだったわけではないことから、毎回論文を調べて読み込むのがつらくなってしまったのだった。

ゼミの論文テーマはこれでいいのか?と思っていた際に、その当時付き合っていた彼女がうつ病である事を私に初めて告げる機会があった。付き合って半年以上経過していたが、彼女からうつ病だと思う一面を一瞬でも感じた事は無かった為、非常に驚きだった。理由を聞くと、一人暮らしで実家を出て以降、頼る存在が遠い事もありだんだんメンタルにきたということだった。
これからの時代は心の問題が重要視され、メンタルケアラーが重要視されると言われていることと、私の彼女を助けたい・気持ちを楽にしてやりたいという思いも相まって、ゼミの論文テーマを「うつ病研究」にすれば、メンタルケアに対する知識も得られるし、彼女も助けられるし一石二鳥なのではないかと考え変更する事にした。

このうつ病研究は、勉強した際の明確な自分のメリットが見えていた事もあり、とても順調に進んでいた。しかし、内容を進めれば進めるほど、テーマ設定も相まって心理学部の研究のようになり、政策科学部におけるゼミ論文にならなくなってきた問題があった。また、テーマが大きすぎるが故のゴールが見えない問題にも直面していた。
結果、自分の知識として非常に有意義な時間になったが、ゼミ論文として提出するにはふさわしくないとの判断をして、このテーマも辞めるに至った。

結果「世襲政治」に関して3ヶ月~4ヶ月、「うつ病研究」に関して8ヶ月~9ヶ月ほど行った。

余談
ゼミに入った後、先生との初めての話し合いの際、「将来どんな人になりたい?」という質問が上久保先生からあった。その質問に対する答えとして「歴史に名前を残すような人になりたい」と言った私に、先生は大笑いした後、「今じゃそんなこと言うやつは見かけなくなったけど、俺らの時代にはそういうやつがいっぱいいた。おもろいやつだな。頑張れよ」と声をかけて貰った。
まったく目的も無く偶然入ったゼミだったが、改めて私は人運があるなと思ったし、この先生で当たりだなと心から思ったのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?