男塾法律相談100選㉘
婚約破棄
いま何をすべきか
今何をするべきか
正式ではないにせよ、ご両親へのご挨拶を済ませていることや、婚姻をある程度前提とした身体の関係もあること、一緒に旅行をしたり、誕生日に指輪を買って欲しいというので、プレゼントもしたということであれば、双方の認識の違いによって、婚姻を前提とした関係なのか、そうではないのかが異なっている、すれ違っているケースだと指摘できます。2年交際している間のお金の流れや生活のスタイル・かかわり方など、どんな関係を維持してきたのかを成立すること、客観的なラインのやり取りなどの証拠を整理していくことは重要です。
何をするべきではないか
金銭感覚の違いを理由にされていること、婚約はしていないことを前提としていることから、彼女とあなたの間の認識の違いを、けんかのように言い合いをして交際関係解消を申し入れることは控えてください。現実的にいま、婚約破棄で慰謝料請求をされ、曖昧な返事をしていた以上、慰謝料の支払い義務は、婚約の成否に争点が集中するでしょう。ただし、婚約破棄に正当な理由があるのであれば、慰謝料が発生することはありません。ただし、これは法律的に裁判所で争ったケースのことです。このような法律論を持ち出しても、双方が安定してお話し合いを継続できるとは限りません。冷静に、婚姻は実現できない事実を伝えること、ここから始めないといけません。
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