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男塾法律相談100選⑲ 

離婚後の妻の年収

今何をすべきか
妻と離婚し、当時のお互いの年収から取り決めた、子供2人の養育費を、私が毎月支払っています。離婚時は、同じ会社にいたので、妻の年収も把握していたのですが、離婚後妻は転職して、次の会社で役員にまでなっていると聞きました。現在の妻の年収は私より多いはずなのですが、私はこのまま養育費を払っていくのでしょうか。。。

ある日の相談より抜粋

今何をすべきか、すべきでないか
 
養育費(婚姻期間中は婚姻費用)は、男性相談者の中には理不尽だ、こんなものは払いたくない、なんで俺が稼いで寝ている妻にお金を渡さなければならないんだ、婚姻費用なんて払っている人はいない。。etcとにかく評判が悪い。しかし、これを支払わない、支払いを拒絶することは、自身の評判をさらに落としてしまう。
 気持ちはわかります。
しかし、評判を落とすだけではなく、悪意の遺棄、といって、法的に不利益な事項が成立してしまう理由にもなりかねないのが婚姻費用や養育費なのです。特に養育費だけを払っていながら面会交流させてもらっていない、などのケースも多く散見され、養育費の支払いをストップしたい相談も多く寄せられます。
 本件の場合、奥様の収入が高いことを理由として、養育費を止めたい、とのご相談ですが、基本的に妻の収入のほうが高収入だという理由だけでは、養育費はゼロにならないのが法的な建前です。
 いったん決まった養育費を減額する方法はありますが、無断で、一方的にストップすることだけはお勧めできません。これを断行して、大きい悪影響が出ているケースは多く散見されます。

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