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運の良い悪いはどう決まる?

(〈週刊朝日〉(AERA dot.)より引用)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法
でがんに立ち向かい、人間をまるごとと
らえるホリスティック医学を提唱する
帯津良一(おびつ・りょういち)氏。
老化に身を任せながら、よりよく老いる
「ナイス・エイジング」を説く。
今回のテーマは「運の強さについて」
「経営の神様」と言われた松下電器産業
(現パナソニック)の創業者、松下幸之
助氏が人材の登用にあたって、その人の
運の強さを参考にしたというのは有名な
話です。
 著作の『人事万華鏡 私の人の見方・
育て方』(PHP文庫)のなかでも「人を
採用するにしても、登用するにしてもそ
ういうこと(運の強さ)を加味して考え
ることが大切だと思う。
(中略)非常に大事な仕事をまかせると
いったような場合には、やはり運の強い
人を選ぶということがより望ましいとい
えよう」とはっきり言い切っています。
その後で「けれども運が強いかどうかは
ちょっとやそっとではわからない。
第一、先にもいったように、運というよ
うな、そんな非科学的なものはありはし
ないという見方も、あながち否定はでき
ない」とフォローしていますが。

 果たして運の強さというのは、非科学
的なものなのでしょうか。
そこで脳科学者の中野信子さんが書いた
『科学がつきとめた「運のいい人」』
(サンマーク文庫)という本を読んでみ
ました。
 中野さんの考えは「運・不運というの
は、だれの身にも公平に起きていて、そ
の運をどう生かすかに少なくとも人は主
体的にかかわっていける」というもので
す。なるほど、その通りだと思いました。
 例えば、がんが見つかったとします。
多くの人はその不運を嘆きます。
しかし、なかにはがんと向き合うことで、
新しい人生の意味を見いだして、がんが
自分を変えてくれたと、その幸運を喜ぶ
人もいるのです。
 中野さんはさらに
「運のいい人はいまの自分を生かす」
「運のいい人は自分を大切に扱う」
「運のいい人は常識よりも自分を上に
置く」

「運のいい人はいい加減に生きる」
「運のいい人は自分の好みを大事にする」
と語っています。
これらはすべからく、ナイス・エイジング
に必要なことです。
つまり運のいい人(運がいいと思える人)
こそが、後半の人生を生きやすいという
ことになります。
さて「あなたは運が強いですか」と問わ
れたら、どう答えるでしょうか。
私自身は85年間を振り返ってみて、運が
強いほうだったと思います。
 セレンディピティー(Serendipity)と
いう言葉をご存じでしょうか。
「求めずして思わぬ幸運にめぐり合う天
性」(現代英和辞典、研究社)というの
が日本語訳ですが、私にはそのセレンデ
ィピティーがあったと思うのです。
太極拳の師、
楊名時先生との出会いがそれです。
私にとって、人生最高の幸運でした。
その後の楊先生との交流が、私の人生に
どれだけの輝きを与えてくれたことか、
感謝するばかりです。
 私はセレンディピティーとは誰もが持
っている天性だと思います。
ただ、それに気づいていないだけです。
ぜひ、あなたのセレンディピティーを発
掘してみてください。


帯津良一(おびつ・りょういち)
東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉
院長。人間をまるごととらえるホリス
ティック医学を提唱。


中野信子さんが挙げていることって、
今の私にとっては普通だと感じてます。
運が良い、って自分の捉え方次第だか
ら自分がそう思えれば良いのではと思
います。

人にどう見られるかを気にしていると、
『自分の天性で生きる』ことにはなら
ないから、運の良さからは離れていく
ように思います。

笑顔、感謝を伝える(小さなことでも感
謝することってわりとスルーしがち、で
も積み重ねていけば、「大」感謝に♪




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