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腎臓の機能が悪いですね。は、放っておくな!

病院で採血をした時に、「腎臓の機能が少しわるいですね…。」っていわれたことないですか?

あれ?腎臓だっけ?、心臓だっけ?肝臓だっけ?
なにかの数値が気になると言われたことあったような…。

そう思った人は、採血データの紙を今すぐ引っ張り出してください!


今日は腎臓病専門医への紹介基準について話します。


まずはeGFRの項目がないか探そう!

慢性腎臓病の指標になる採血項目は、推算糸球体濾過量(eGFR)と言います。

最近はどこの医療機関でも結果を出すところが多いですが、腎臓病とはかけ離れた診療科では出さないところもあります。

そんなときは
血清クレアチニンまたはCrの項目を探してください。

おそらく、値は1前後です。腎臓の値がよくないと言われた方は2前後や、それ以上の人もいるかもしれません。

僕の場合は0.9なのですが、この数字を控えた上で、協和発酵キリンさんのサイトへ飛んで計算してみましょう。

また戻ってきてね〜!

腎臓の働きをしらべる eGFRの測定(KYOWAKIRIN)


もどってきてくれましたか?
eGFRの数値が分かった人は、下の表をみてみましょう!


これが腎臓病専門医の紹介基準です。

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僕はeGFR 79.1なので、
G2の正常または軽度低下のラインになります。

皆さんはどうですか?

eGFRが55のひとは、G3aのラインになります。

eGFR 44以下の人は全面的に腎臓病の専門医に紹介してもらった方がいいです。
このラインで紹介してもらっていない人は、すぐに腎臓病専門の病院に受診をしてください。


おしっこでも評価する


腎臓はおしっこを作る臓器なので、尿検査も大事な項目です。

先ほどの表は縦がeGFRで、横が尿検査のたんぱく尿をみています。


ということで、次は尿検査の項目をみていきますね。

尿検査をして、もっとも簡単にたんぱくがでているかどうかを知るには、(+)とか、(ー)って書かれている検査をみてください。

僕はたんぱく尿はでていないので(ー)です。

ちなみに、(ー)が正常です。

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再びこの表を見ると上から3つ目の、
尿蛋白定量(g/日)という項目の正常(ー)になります。ランクとしてはA1になります(一番上の列をみてくださいね。)

僕はGFR区分がG2でしたので、
G2A1と表記します。
表でいえば緑で示されているところなので、腎臓病専門医への紹介はなくてもOKというのがわかります。

逆に、おしっこからたんぱくが少しでもでていれば、GFRがどんなに良くても主治医に腎臓病専門医への紹介を検討してもらった方がいいです。

どこも病院にかかっていないなら、腎臓病を専門でみている病院に採血データを持って受診しましょう。


紹介基準に該当するけど、放置したら?


基本的に慢性腎臓病は、癌のように早期発見、早期治療しないと手遅れ。みたいなことにはなりませんが、早めに生活の意識を変えることが必要です。


ずっと今のままの生活を繰り返せば
将来、血液透析に・・・なんて、
脅すのはよくないですが、そんな可能性もあります。

学校じゃなかなか病気のことは教えてもらえません。

生きていく上で腎臓病の人が周りにいなかったら、
腎臓が悪くなるとどうなるのかなんてわかりませんもんね。

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