【2024年9月7日】25年かかったJavascript
僕はWEBサイト(ホームページ)を制作する仕事をしている。
個人的な趣味でWEBサイトを作ってた頃も含めると、なんだかんだで25年くらいWEBサイトを作ってる。
WEBサイトの制作に使用する言語はいくつかあるけど、基本となるのは、HTML、CSS、Javascript、の3つ。
WEBサイトを制作するソフトやシステムは色々あるけど、どの方法も最終的にはHTML、CSS、Javascript、などのWEBサイトを構成する言語のコードを自動的に構築して書き出す為のものであり、プロとして仕事をするならソフトやシステムの表面的な使い方だけではなくそれらの言語を理解している必要である。
などと偉そうなことを行ってみたが、実は、僕はJavascriptが分からなかった。
Javascriptは、どれだけ勉強しても分からなかった。
HTMLとCSSは分かる。でも、Javascriptだけは分からなかった。
なぜ分からないのかが分からない。自分でも謎。
ちなみに、プログラムは分かる。WEBサイトのシステム開発に使用するCGI(Peal)、PHP、MySQL(データベース)などは分かるし、むしろ得意なほうで、そっち方面の仕事をたくさん受けることを出来たので、仕事を続けてこられた。でも、Javascriptだけは分からない。
他のプログラム言語が分かるからそこ余計にJavascriptだけ分からないのが自分でものすごい謎だった。
分からないと言っても、全く何も分からなくて何も出来ないわけではない。
書籍やネットなどに載っている簡単なサンプル版のコードをコピーして、自分で制作中のWEBサイトに組み込むくらいはできる。試行錯誤しながら若干のカスタマイズも出来る。でも、やれることはその程度までだ。
Javascriptを利用した複雑なものは作れないし、完全にオリジナルなものをゼロから作ることもできない。
そういう仕事の依頼が来た時には、他の言語を使って出来る代替え案を考えて実行していた。僕は幸いなことに他の言語はむちゃくちゃ出来たので、そっちのプラスが大きくてJavascriptが分からないマイナスが大きな傷にならなかった。
でも仕事をする上でそれじゃダメだと思って、何度もJavascriptにチャレンジしたのだが、やっぱりダメ。
でも他の言語を駆使すれば何とかなるので、いつしかJavascriptをちゃんと勉強して理解することを放棄してしまった。Javascriptは諦めた。
そして、そのまま25年になった。
先日、新しく制作しているWEBサイトに新しい機能を入れたくなって、久しぶりにJavascriptをじっくり腰を据えていじってみた。
また以前にようにサンプルになるコードをネットで探してコピーして、制作しているWEBサイトに合うようにカスタマイズしていく。
……あれ?
何だこれ?
分かる。
分かるよ。
Javascript分かる!
すっごい分かる!
Javascriptのコードの内容をしっかり理解できて、カスタマイズも自在にできる。
そして、Javascriptでやれることのアイディアがどんどん浮かんできて、試しに作ってみる。サンプルのコードを見なくても、自分で考えてコードをこう書けばこうなるはず、こういう動きの為にはこういう構造のコードを書けばいいはず、やったことないけどおそらくこういう書き方もできるはず、などという見通しがつく。
完全にオリジナルなものをゼロから作って、プログラムの構造が何重にも入り組んだ複雑なものも作れる。
何だこれ。
25年経って突然にJavascriptが分かるようになった。自分でも驚愕。
なぜ突然にJavascriptが分かるようになったのか?考えられる理由がひとつある。
脳出血だ。
僕は2年前に脳出血で倒れて入院した。大きな変化しては左腕と左足が麻痺してしまった。
その他にも自分だけが分かる小さな変化もある。例えば、食べ物の好みが変わった。倒れる前は大して好きじゃなかったものを無性に食べたくなったり、倒れる前に好きだったものを食べたいと思わないようになったり。ドラマや映画の好みも変わった。性格が大きく変わったりはしてないと思うけど、小さなところがちょこちょこ変わったと思う。
脳出血で脳にダメージがあって、リハビリをして、脳内の回路に変化があって自分の考え方好みや行動に変化が起きたのではないだろうか。
Javascriptが分かるようになったのも、その変化のひとつかもしれない。まさか25年経ってJavascriptの能力が覚醒するとは思わなかった
脳出血で悪いことばかりじゃなくて、良いこともあるんだね。ビックリ。
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