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いよいよ定年退職が間近に迫って来た
間近といいつつ
あれやこれやとふらふらしているわたし
楽しそうでいいわね なんて
女房にちくりと言われたり
そろそろ収めるものは収めないと
そう思いつつ
全く収まらないのだ
本は増え続ける
一冊買うたびに
腕を組んだ女房が
頭をかすめる


もう買っている

車をリース契約で買い換えることにした
今の車は10年前のもの
なんでも買うわ!のお店に
引き取りを依頼
電話すると
今なら3万のところ この電話に限り6万で
と言われ



女房と相談してと電話を切ろうとすると
あっ これ一回しかチャンスありませんよ
切ったらもう権利無くなります

言われ 

う 

それでいいですと言ってしまった

そうはいったものの車を廃車にするのだ
車検証やら自賠責保険証書やら依頼書やら
いろいろ用意して送った
これで大丈夫
ところがそうはいかず
自賠責保険証書の年度が一年古いと言って来た
もう送ってしまったし
車検証入れには他に何もない
車に見に行っても
やはりない
今日に限っては女房は忘年会
重要書類のありそうな
引き出しを開けると
そこには
僕の出したばかりの詩集が
しまわれていた
自分が集めている御朱印帳といっしょに
大切そうに
そこにあった

それは なんだか 
少し神々しく
それは言葉では言わない 素朴は愛 
なのかな
違うかもしれないけど



嬉しかった
それでもう書類探しはやめて
とりあえず美味しい日本酒を
一口 飲むことにした

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します