詩)愛には足らない思い
ことばの缶詰が送られて来ました。
とても期待して缶切りを持ってきて
ギコギコ
開けました。
ギザギザの缶のふたを開くと
「へ、an、11へ、」
暗号?
どうやらこれは愛を知らないと読めない言葉らしい。
そういえば
僕はいつ愛に弾かれたのだろう。
思いだそうとすると
どうしても辿れない先の切れた
記憶に気づいた。
あの時
「もう いいんだよ 大丈夫さ 」
と言えなかった。
辛いとかじゃなく
後悔とかでもなく
もう辿れない
愛
あの時はごめんな。
言うタイミングなくて
これだよ。
ほんの土産さ
って
かっこつけて
渡したかった
もう愛には
足らない。
もう。
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