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第一話 
貴方の小さな肩の重みを感じて
見上げると
月が見えました
静かな気持ちになりました

第二話 
大きな星と小さな星がありました
大きな星は小さな星を羨んでいました
なんて小さくて 愛らしいんだろう
小さな星は大きな星にいつも憧れていました
なんて大きくてたくましいんだろう
大きな星と小さな星はそのことを
お互いに一度も口にするすることはなかったので
永遠に分かり合える友でした

第三話 
ぼくは今日 君の知らない人に会い
ぼくは明日 君の知らない物語を読む
ぼくはそのもっとさきに 君の知らないところへ行き
ぼくはそのもっともっとそのさきにきっとそばにいる それは今は秘密だけど 君のそばに。

第四話
もう時間がない それがあなたの口癖
もう時間がない それはあなたの時間が
もう時間がない だんだんと見えなくなって
もう時間がない ないものしか見えない
もう時間がない 少しずつ変えませんか
もう時間がない 解放すると見える
銀の匙と緑の髪であなたを待つ 人が




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2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します