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詩)パレスチナのジャーナリスト・イスマイル・アル・グールは殺された

ほんとうに悲しい言葉は 
いつも辛すぎる
言葉は
もう言葉の形を失う
それでも
伝えること
伝えることでしか
変えることが出来ない
民主主義の欠片さえ
ここにはない
血まみれの今日の中で


「友よ 
私はもう眠りのほんとうの深さを知らない 
子どもたちの死体を毎日見て
もぎ取られた両足 叫び声 血まみれの姿が私の視界から消えることはない
母親たちの泣き叫ぶ姿
愛する子を失った男たちの嘆き
私の耳から消えることはない
瓦礫の下から聞こえる子どもたちの声
私はもう耐えられない
この叫びが誰にも伝わらず
虚しく途切れる悪夢
棺に鍵がかけられ
棺の列の前に立つことの絶望
吹き飛ばされた家の下で死と闘い続け
生への道を見つけられないまま死んでいく姿
私はもう耐えられない」

「疲れたよ、友よ…」イスマイル・アル・グール
ガザのアルジャジーラ特派員

パレスチナ人ジャーナリスト、イスマイル・アル・グールは「プレス」のジャケットを着たまま 首を切られ暗殺された
オリンピック開催中の(イスラエルも参加中の)フランスのジャーナリストやメディアからの非難は一度も見たことがない
服従が職業になったのか?

イスマイル・アル・グールの弟にいま世界へのメッセージは何かと尋ねました。
彼の答えは痛々しく悲しいものでした。「いったいどんな世界に?いったいなにを?」

イスマイルはプレスシールドを着用し、真実を語り、民間人で、そして取材車に乗っていて、それがアルジャジーラ記者のものだとわかっていたのに「テロリスト」の押印で殺害された

イスマイル・アル・グールの首を切断された遺体の写真をシェアすることに何の意味があるのでしょうか。これで何が達成できるのでしょうか。このような写真のシェアが世界を動かしたり、誰かに行動を起こさせたりできるのであれば、過去 10 か月の間にガザから出てきた何万枚もの同様の写真でそれが実現していたはずです。しかし悲しいことに、世界には殺害を止める意志も能力もありません。このような写真のシェアは、イスマイルの愛する人や彼のような多くの人々を傷つけるだけです。殉教者の遺体の尊厳と神聖さに敬意を示し、これらの写真をいいねを集めるために使用しないでください。神のためにも、恥を知れ。

恥を知れ
オリンピックが開催され
世界中がガザから目を逸らしている隙に
ジャーナリストを殺害し
世界はそのことに目を瞑ることまで
AIが計算したのだろう
人には 美しく生きたいという願望と
卑怯なことをしたくないと思う生き方の願望がある
そのどちらも たとえ実現出来なくても
泥を塗られても 
近づくために 人は生きている


ガンを患う少女ハラはイスラエルのミサイルでイスマイル・アル・グールが暗殺されて泣いている
彼女はイスマイル・アル・グールが報道し、ガザから避難出来た。
イスマイルは2024年3月10日に彼女の助けるためにキャンペーンを張り治療を実現した。でもガザ市から南に強制的に追放されたイスマイルのたった一人の娘ツィナは行方不明になっている。

イスマイル・アル・グールはイスラエルがアル・シファ病院のジャーナリスト全員に服を脱ぐよう強制し、テントや車両の破壊を進めたと報じた。
同氏はさらに、イスラエルが彼らに服を着せず、手を縛り、目隠しした状態で12時間放置したことを報じた。

イスマイル・アル・グールは、ガザのアル・ザイトゥーン地区で イスラエル軍によって引き起こされた大規模な破壊を報道した。

イスマイル・アル・グールは、アル・シファ病院が多数の死者と負傷者を出し、倉庫の医薬品が燃やされ、医療に必要な手段や能力が欠如していることを報道した。

ユニセフは、ガザ市のカマル・アドワン病院で15人の子供が栄養失調で死亡したと発表し、他の病院でもその数はさらに多い可能性があると懸念している。イスマイルが報道した。

速報:イスラエル軍がラファの住宅を空爆し、子供を含むパレスチナ人7人が死亡したとワファ通信が報じた。イスマイルの報道による。

アルジャジーラの生中継映像には、ガザ市のクウェート・ラウンドアバウトで救援トラックに近づこうとする飢えたパレスチナ人に対しイスラエル軍が発砲する様子が映し出されていた。イスマイル・アル・グールが現場を報道

イスラエルはガザ地区のアル・リマル地区で民間人を逮捕し、衣服を剥ぎ取り、妻の目の前で拘束者を暴力的に殴打した。イスマイル・アル・グールが報道した。

イスマイル・アル・グールが、イスラエル の侵略の結果として ガザ 南部のアル・ザイトゥーン地区で起きた大規模な破壊について報道した。

イスマイル・アル・グールは、ガザ 地区南部の西側地域で イスラエル軍によって引き起こされた大規模な破壊を報道

腹が減って
生きる子どもたちの目がうつろなのに
カメラしか向けられない自分
生きることに罪を感じながら
ビスケットを噛む
それでも伝える
それでも書く
それでも目の前で起こっていることを伝えるために立つ

「カメラの前に立ってお腹が空いたと言うのは恥ずかしくない。多くの子供たちが私に何か食べ物をくれと頼むが、彼らは私が彼らと同じように空腹で夜に眠れないことを知らない。」


ガザ地区でフォトジャーナリストのラミ・アル・リフィーとともにイスラエルに暗殺されたイスマイル・アル・グールとの最期のお別れの言葉

「目を閉じるたびにイスマイル・アル・グールの首のない遺体が目に浮かぶ。 血まみれのプレスジャケット。 私たちはあなたを見ることも、感じることも、元に戻すこともできない。 誰かこの悪夢を終わらせてくれ」

ガザのジャーナリストたちは、水曜日のガザ地区への空爆で同僚のイスマイル・アル・グールとラミ・アル・リフィがイスラエルによって殺害されたことに抗議し、記者用ベストを脱ぎ捨て、この空爆ではジャーナリストたちは何の保護も受けられないと主張した。「報道関係者に防護ベストはもう必要ない。イスラエルがジャーナリストを故意に殺害しているからだ」

イスマイル・アル・グールがアルジャジーラで生中継している間、イスラエルのドローンが監視していた。目撃者によるとイスラエルのドローンが二人の近くでロケット弾を発射し、二人は近くの建物に避難したという。危険を察知した二人は、屋根に『テレビ』とはっきりと書かれた車に避難した。イスラエルのドローンがその車を追跡し、少なくとも1発の誘導ミサイルが車を直撃した。ミサイルが着弾しイスマイル・アル・グールとカメラマンのラミ・アル・リーフィ、そして子ども1人が殺害された

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します