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中皮腫とともに生きる/大島寿美子編 寿郎社

中皮腫と告知されて「ガンで無くてよかった」と思う。そこから「ガンよりも悪い」と告知され、衝撃をうけ、中皮腫と本人と家族が向きあう。「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の26の手記。
建設業でのアスベストとずっと向き合ってきたので、これほど幅広い職種でアスベスト被害が広がっている事をこの本で初めて実感した。
教師、消防士は公務労働として労災申請しながら、いずれも不支給となっている。
大工さんの手記もある。今も中皮腫とたたかう人の手記もあり、私は組合員との関係でここまでちゃんと一人ひとりの人生を記録してこなかったことが悔やまれた。あわせて建設アスベスト訴訟の意味の大きさを感じた。
いずれの手記も家族の絆の強さ、本人の病気と向き合う気持ちの強さを感じ何度もページをとじて、心を落ち着かせ読み進んだ。
今日本でこうやって生きている家族がいることをぜひとも知ってほしい一冊。
ISBN978-4-909281-42-5
寿郎社
大島寿美子編

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