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詩)問いかけにどう答えを出せばいい?いまを生きる人間として。#沖縄の心は届いていますか

私たちは
どんな土の上に生きてるのか
過去を踏みにじってはいないか
土になり、石になって
帰り道がわからないままの骨を 沖縄スパイ戦史監督 三上智恵

とにかく アルバイトを終わらせて やっと家路に着く あなたの帰るそのアパートの建つ下の土 そこに75年前 アメリカの火炎放射器に追い詰められ 逃げ場を失った母と子が埋まっているままかもしれない。
本土決戦を避けるため 捨て石にされた それが沖縄の現実 それが。

あなたが生まれて来る前 あなたが産まれるために土にされた20万人 逃げ場のない島で その土がなければ あなたは今ここにいないはずだ

あなたがあるくアスファルトの下の土
そこにある親指だったり 肋骨だったり 土に混じり でも土ではない 骨にもなれない人たち

の、流せない声を 出せない声を何年かけてもその土から選び出して 人に戻してあげたい 砕かれていいわけがない ぼくの足の下から スニーカーの下から

そこから上がって来る声を 払い除けていいわけがない それはぼくたちの罪なのだ
誰がこの日本 その土になり土台となったのか
そのことを凝視し 魂の声をあげよ

#遺骨を使った辺野古新基地建設に反対します

2022年に詩集を発行いたしました。サポートいただいた方には贈呈します