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女性の皆さん、キャリアを手放さないで

「寿退社」という言葉はだんだん聞かなくなった気がするこのご時世ですが
「結婚したから仕事を辞めて専業主婦に」という人はまだ多くいる気がします。

ですが、あなたが築いてきたそのキャリアを簡単に手放してしまわないでください。
国家資格を持っているような方は話が別かもですが、社会に戻りづらくなります。
人手不足=売り手市場と思うかもしれませんが社会は意外とシビアです。

結婚を機に仕事を辞めるということ自体が悪い、という話ではなく
人材会社で働く私が身に染みて感じる社会の実情を知ってほしいと思いました。

社会復帰は厳しい選考の先にある?

私は人材会社で営業をしていました。
人材会社の営業は結構ゴリゴリです。そんな私が転職活動をしていた時の話。
人材会社に勤めている上での転職活動のため企業の求人の意図や質問の意図など裏側をわかりながら活動していました。

転職活動では、受ける職種も営業・事務など現在の職種に近しいものでした。

ですが面接で聞かれることは「あなたはうちの会社で何ができるんですか?」という意味のこもった質問ばかり。
こんな質問がされるのはそりゃ当たり前ですが、つまり企業は即戦力を求めています。
これも当たり前なのですが、中途採用をする時点で即戦力を求めているわけです。

そうなると、「正社員として仕事復帰したい」と思った時に、
ブランクがある人は企業の選考人材の選択肢にも、そもそも入らないのです。
(企業にもよるので一概には言えませんが)

アルバイト・パートの選考って意外とシビア

正社員として戻るのはハードルが高い・・・となった場合、
次に選択肢として上がるのがアルバイトやパート。
(派遣や契約社員などもありますがこちらは一旦置いておきます)

ですがこれも意外とシビアな世の中なのです。ただこちらは業種によります。
飲食店やホテルなどのサービス関連、工場の製造ラインスタッフはシフト条件が合えば比較的採用率は高いと言えます。
ですが主婦層に人気で選考がシビアなお仕事は「事務」です。
土日休みや遅くても夕方ごろなど正社員に近い働き方ができるため人気のようです。

この職種は前述しているように人気職種ですので企業側も人材を選ぶ余裕があります。
その時に選ばれるのは「ブランク2、3年もしくはそれ以上」という方より、
「ブランクは1年ほど」「営業事務経験あり」「経理経験あり」など経験値がある方なのです。
仮に未経験の方の採用も可とする場合でも、30代を今から教育するのは厳しいという声もよく聞きます。
実際に多くの企業が「PCスキルがある人がいい」「事務をしていた方が採用したい」「営業経験がある人が採用できました」など、ある程度のスキルや経験を持っている人の採用条件提示や、採用をしていました。

だからと言って飲食店やサービス業はちょっと・・・という方もいると思います。
そうなってしまうと自分が納得できないところで働くことになってしまったり、
なんか違う、という気持ちから辞めてしまったりネガティブな連鎖が続いてしまう可能性もあります。

立ち止まって考えてみて

人材業界にいないとなかなか見えない企業の求めるレベル感というのがあります。
中途採用でもアルバイト・パート採用でも「未経験歓迎」と謳っている場合であったとしても、実際に求めるレベルは高いことはよくあるのです。

だからこそ、仕事を辞めて専業主婦になろうと考えている人がもしいるのならば、
自分の今後の人生について改めて考えてみてもいいかもしれません。
・もし働かないといけなくなった時にどんな仕事がしたいのか
・その仕事にはどんなスキルがあれば採用してもらえる可能性が高いのか
など、考えておくと、もしもの時に自分が助けられるかもしれません。




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