7インチ盤専門店雑記142「ボックスセット」
えー、昨日発売になったポール・マッカートニーの「The 7" Singles Box」ですが、世界中で3000セット限定なんですと。もう売り切れているんでしょう。「在庫なし」になっていますけど、追加で入荷するとも思えませんね。いまだに世界中で人気ありますからねぇ。中身は80枚組ということですが、またこういうところにもしっかりレア音源が入っているんですね。彼の場合は毎度そうですから、ファンも慣れているというか、それを楽しんでいる方も多いでしょう。コンプリートすれば、博物館ができそうです。
例えば、コレ ↓
自分も嫌いではないので、それなりに買い集めたものはあります。先日も砂町文化センターの「レコードの魅力」講座で、いろいろなシェイプド・レコードやピクチャー・レコードも展示してみました。一枚もののレコードはいいんですけど、こういった大物の箱は場所もとるし、今回も仕入れる気は全くありません。如何せん、税込み110,000円です。
ただし、今回のリリースは「有り難いな」と思っています。7インチ盤に対するご本人のスタンスや、B面曲を大事にすることの意味合いなんぞを発信してくれておりますから、少しは7インチ盤人気に役立ちそうな気もしています。そろそろ7インチ盤ブーム、きてくれませんかねぇ。
先日も20代前半と思しき若い女性お2人で、さんざん時間をかけてレコードを物色し、7インチ・シングルと8cmCDを何枚か買っていってくれましたけど、ああいうのが本当に嬉しいんです。相変わらず、松田聖子や中森明菜がよく売れるなんてことは、7インチ盤の世界だけなんでしょうか。アルバムも売れているんですかね?シティ・ポップ・ブームもありますけど、…ウチだけ別の動きをしているとも思えませんけどねぇ。
レコードの楽しみ方はいろいろです。ポール・マッカートニーのファンは随分長い間、しかもハイ・クオリティな楽曲とともに楽しめたので、絶対に幸せだなとも思います。ただ、こういったグッズ的なものは、日本人に作らせた方が絶対的にいいものを作るのに、という残念さは残ります。
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