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7インチ盤専門店雑記343「余剰在庫の発生原因」」

お店がレコードで溢れかえることになって、一生懸命減らす作業をしております。売れれば最も有り難いわけですが、貴重盤や思い入れのある盤は自宅に持って帰って…などということをやっていると、イベントのたびにまた持ってきて、とか探すことの手間がかなり増えることになって、あまり上手い解決策ではありません。店に置いておいても溢れかえっているわけで、結局探し物ばかりしていることになるんですけどね。

ストック・ボックスはファミリー・ネームのABC順になっておりますから、そこにどんどん片づけて行けばいいのでしょうが、パツパツの箱もあり、順に押して行く…などとやるには全部の箱をテーブルに並べて、などという作業になります。時々はやりますが、しょっちゅうはやってられません。

何でそんなことになったかというと、やはり叩き上げのプロではありませんから、仕入れが下手なのだと思うわけです。大手の中古盤店などは、担当者が海外買い付けに行ったり、常時買い取りもやっていて、大がかりな在庫管理をシステム的にやっていらっしゃるのでしょうが、こちとら個人経営と何らかわらない一人会社です。そもそも売っているものの半分程度はリアルタイムに購入した当時ものや、CDに切り替わった頃に買い集めた個人コレクションです。

その結果、比較的にダブり買いは少ないと思われますから、余剰在庫が発生する原因はそこにはありません。またウチの余剰在庫が市場とは連動していないことも、特徴の一つでしょうか。つまり世の中にいっぱいある盤が余っているわけではなくて、自分が好きで買い集めたものがダブっているだけで、例えば某有名中古盤店の100円ボックスとは全く違うラインナップかと思われます。

店では原則的に買い取りはやっておりませんから、仕入れはオークションなどを利用して、卸業者のようなところから、自分の好きなものを優先的に買い集めております。オークションに出ているものは、品質がピンキリで、とても売り物にならないものまで含まれております。5枚セットなどというもののうち2~3枚はクリーニングすれば商品になるようなものですが、1~2枚は使い物にならないことが多いわけです。上手くやれば4枚は使えます。それでも、某有名中古盤店で買ってくる1枚のお値段より安かったりしますので、オークションを利用しない手はありません。まあ安く落札できる保証はありませんが、そこは気長に、無理をせず…。余剰在庫が発生する原因は、明々白々、ここにありますね。でもものによって売り切れるわけですから、商売は難しいものです。

場所もとりますし、死蔵していても仕方がないので、上手く活用できないかということで、最近は必要な方のところに提供するかたちで余剰在庫の処分をしているわけですが、そろそろイベント参加者の皆さんにも提供しますかね…。でも音楽好きが必ずしも7インチ盤が好きとは限らないんですよ。…案外、問題はその辺かもしれません。もう少し7インチ盤の魅力を宣伝していかないといけないのかもしれません。

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