7インチ盤専門店雑記615「ジェームス・ギャドソン」
ジェームス・ギャドソンが出てくるPlaying For Changeのサム・クック・カヴァー「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」がいいですね。どうしてドラムスが叩き始めただけで、いきなり引き締まった感じになるんですかね?そもそもがゆる〜い曲ですから、さほどドラムスがどうのと言うべきではないのかもしれませんが、この動画を観る度に、「誰だ、誰だ?」と調べてしまいます。あまりよく知らない人なので、容姿を見ても分かりませんでした。
同じくPlaying For Changeのドゥービー・ブラザーズ・カヴァー「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」でもドゥービーズの面々に混ざって叩いてますね。これもいいカヴァーですねぇ。Playing For Changeは侮れませんな。
どうしても気になって、Wikiで調べてみると、まあ好きなアーティストのバックでいっぱい叩いておりました。…どうして今まで、気にせずにきましたかね。普段聴く機会が多いアーティストよりも一世代上の人なんですね。1939年生まれで現在85歳ですと…。活動範囲はソウル・ミュージック中心、ジャズやブルース、ロックもいけますぜ的な生粋のセッション・ドラマーなんですね。
チョイと挙げてみますと、テンプテーションズ、シュープリームス、スモーキー・ロビンソン、ビリー・プレストン、アレサ・フランクリンといった名前が並びます。歌伴がいけるクチなのでしょうか。パトリース・ラッシェン、ランディ・クロフォード、シェリル・リン、パティ・ラベル、グラディス・ナイトにグロリア・ゲイナーと、錚々たる女性ヴォーカルが並びますね。男性ならマーヴィン・ゲイもいますか。
ブルースはB.B.キングやアルバート・キングのバックアップをやっています。レコーディングでこれなら、ライブは引っ張りだこでしたかね。もう少しAOR、フュージョン寄りとなりますと、さらに凄いかもしれませんね。ハーブ・アルパート、ノラ・ジョーンズ、リッキー・リー・ジョーンズなどといった有名どころが名を連ねます。セッション数が多すぎて、特色を見出すところまで行けませんね。しかも、ドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」でも叩いているではありませんか。こりゃいっぱい耳にしているドラマーですね。
Playing For Changeは世界中のミュージシャンが参加するソーシャル・アクションのプロジェクトですが、日本からはチャーをはじめ、ニュー・オリンズ在住の小牧恵子さんとか、何人か参加されております。まるでリモート・セッションのように作り込まれた動画が実によくできており、時々まとめて再生して、眺めております。様々なジャンルのミュージシャンが楽しげにやっておりますから、眺めているだけでも気分がいいものです。ソーシャル・アクションに共鳴するしないは別として、ミュージシャンの多くはこういったプロジェクトに積極的に参加しますね。…音楽の力というものを理解しているのでしょう。
Playing For Changeに関しては4月にもご紹介しておりましたが、とにかくもの凄い数の動画がアップされております。あきませんな、これは。
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