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7インチ盤専門店雑記319「アフロ・ブルー」

グラスパーの「ブラック・レイディオ」の1作目に、エリカ・バドゥをフィーチャーした「アフロ・ブルー」という曲が収録されております。このアルバムのハイライトと言うよりも「ブラック・レイディオ」シリーズのハイライトと言っても過言ではないでしょう。素晴らしい一曲です。

あまりに素晴らしいテイクなので、エリカ・バドゥも聴き漁ったりしました。結局自分の好みではないことは薄々分かっていたので、さほどのめり込みはしませんでしたが、それでも少しはディグしてみたいなと思わせるものでした。

この曲、エリカ・バドゥのヴォーカルに引っ張られて繋がらなかったのですが、コルトレーンもやってましたね。オリジナルはモンゴ・サンタマリア、Wikiなどではジャズのスタンダード・ナンバーとして扱われていますね。…と、ここまで書いて、アビー・リンカーンのアレですね、ということが出てきて繋がったわけです。そうすると、意外なところで、デレク・トラックスもやっていたりするんですね。

闘士エリカ・バドゥのイメージが強すぎるのですが、これエスペランザ・スポルディングの随分違った解釈の映像もありまして、これに関しては賛否が分かれそうです。自分は最初受け付けなかったのですが、今は「これもありかな」程度に認める方向へ転換しました。エスペランザとグラスパーが一緒にやっているライヴ映像ですから、グラスパーがどう感じたかが気になるところですけどね…。

思うに、この人、この曲を「ブラック・ゴールド」のノリで歌っているんですよね。微妙に違う気もするんですけど、これもアリなんですかね…。「ブラック・ゴールド」の方は個人的に非常に高く評価しておりますので、何とも微妙な気分なんです。この人、ヴォーカルの評判もいいわけですが、やはり私の中ではベーシストなんです。ご本人は拘っちゃいないでしょうけどね。

グラスパーの音源ですけど、エリカ・バドゥとしての動画も上がってますね。これもちょいと意外ですねぇ…。面白いです。


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