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7インチ盤専門店雑記610「Shake Your Moneymaker」

先般エルモア・ジェームスについて書いたときは、もうブルースにはハマらないと思ってましたが、やはり嫌いではないので、あれこれ引っ張り出してきてはチョイ聴きしております。

ブルースに関しては、どのみちリアルタイムで聴いたとかいうものでもありませんから、アナログレコードでなければという感覚も薄く、CD中心ですけどね。アナログレコードはメジャーなものを少しだけ持ち込んでおります。ここのところ、猛暑やゲリラ豪雨的な大雨などいろいろ理由はあろうと思いますが、お客さんの少ない日が多いんです。前回イベントの片付けを兼ねてレコード整理ばかりしておりますが、ついでにブルースのレコードなど目にすると、ついついターンテーブルにのせてしまいます。まあデジタルよりはアナログの方が馴染む音です。

山川健一著「ブルースマンの恋」では、マディ・ウォーターズ、エルモア・ジェームス、サン・ハウス、ロバート・ジョンソン、ハウリン・ウルフ、ソニー・ボーイ・ウィリアムソン、ロバート・ナイトホーク、ジミー・リード、ボ・ディッドリーの9人のブルースメンが、なかなか味のある文章とともに紹介されております。自分のブルース関連のコレクションも、だいたいこの線です。基本線がしっかり押さえられております。

1990年代初頭、これ以外では、バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、ジョン・リー・フッカー、ハウンド・ドッグ・テイラーといったあたりにハマッたのですが、レコードもその辺が中心です。タワーやHMVといった輸入盤店で手に入る、ペラペラに薄い再発盤ですけどね。まあ基本のマディ・ウォーターズ、ロバート・ジョンソン、そして大好きなサン・ハウスやハウンド・ドッグ・テイラーがあれば事足りる人間です。お客様との会話でそれ以外のレコードが必要になったことはありませんし、イベントのときはまたいろいろ持ち込みます。

シカゴ・ブルース関連のコンピレーションCDは重宝しました。ジュニア・ウェルズは特に愛聴していた時期が長いことに加え、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントのルーツを垣間見るような音源も多く、ロック好きならではの楽しみ方もできます。バディ・ガイとジュニア・ウェルズのライヴ盤はヘタなロックよりもロックしておりますから、当然ながら爆音で鳴らすことになります。

そんなわけでロックのアーティストも結構やってますけど、「Shake Your Moneymaker」が脳内ループしております。フリートウッド・マックもいいんですけど、ここはやっぱりハウンド・ドッグ・テイラー、一発聴いておきたいものです。元気が出ます。

昔では目にしなかった動画がYouTubeに上がっているんですよねぇ…。何気にいい時代ではありませんかね。

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