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7インチ盤専門店雑記625「シカゴの在庫が出てきた」

シカゴの「サタデイ・イン・ザ・パーク」の7インチ盤がゴソッと出てきました。自宅のレコード・ラックの上に何か入っていそうな箱があるな〜と思ってはいたのですが、どうも余剰在庫の余剰を持ち帰っていたのを忘れているようです。ただ余剰の余剰なら同じタイトルが数枚ずつ出てきそうですが、それだけでもないので、何かしら事情があったのでしょう。それでも存在を忘れている時点で、新規に入手したのと同じような気分になってますから、安上がりな人間です。

「サタデイ・イン・ザ・パーク」は「シカゴV」からのファースト・シングルですが、7インチ盤はさほど玉数が豊富なわけでもありません。おそらくアルバムが売れ過ぎたのでしょう。如何せんデビュー・アルバムから2枚組が続いており、そこへ5thアルバ厶にして初の1枚もので、しかもポップで馴染みやすいシングル曲でしたから、チョット無理してでもアルバムを買おうかなという心理が働くのは理解できます。

自分の場合は、忘れもしませんが、中学1年生の夏でしたから、おカネの余裕などあるわけなし、散々悩んで7インチEPを買ったんです。4曲入りのアレです。あの時、「サタデイ・イン・ザ・パーク」のシングルは手に入らなかったんです。だから後々も、中古盤店で見つけたら、つい欲しくなってしまいます。店にもあるはずですから…何枚あるんでしょうね。

同アルバムからのセカンド・シングルは「ダイアログ」でした。これはレアです。長年中古盤店で見ておりますが、2〜3回しか見かけたことがありません。状態が悪ければ買わないとしても、手元に2枚あるだけ、…おそらくこれ以外は見たことないという気がします。

シカゴの7インチ盤といえば、日本語盤が有名かもしれません。本来の英語ヴァージョンとはカップリングも違っていたり、ファンとしては必携アイテムでしょう。…滅多に聴きませんけどね。

「クエスチョンズ67/68」は玉数豊富ですが、リカット盤のみの話でして、オリジナル・リリースの7インチ盤はゼロが一つ多くなります。それでも、リカット時の7インチも状態のいいものはなかなか手に入り難くなったのではないでしょうか。一応半世紀、50年は経過しておりますからね。ましてや日本語盤、日本好きだったシカゴが産み落とした珍品です。話のネタとして皆さんご存知の盤ではありますが、現物をお持ちなのは、相当コアなシカゴ・ファンのみではありませんかね。

シカゴのコアなファンの方はオリジナル・リリースの方の7インチ盤なんてフツーに持っているものなのでしょうか。滅多に見かけない気がするので、大事にはしておりますけどね…。

まだロゴが使われておりませんね…
「ぼくらに微笑みを」も同様です
左は右の5〜10倍程度のお値段となります

AOR化して延命したことの賛否は皆さん思うところがあるようですが、リアルタイムでこの辺の音源を聴いてきた自分は、やはり残念な思いが拭えません。80年代のシカゴがすべて聴けないわけではありませんから、ライヴはずっと足を運びました。最終的に「長い夜」でハードロック的に盛り上がるわけですから、余計にAOR路線への変更に対して基本スタンスは否定的でいようと思います。

まあ、余剰の余剰とか言いつつ、こういった盤が出てきたりするので、基本的な部分でシカゴは揃えておこうという過去のスタンスが見えるのですが、もう結構売れてしまっておりますから、売りボックスの充実のためにも、店に戻しましょうかね。シカゴ好き…いらっしゃいますかねぇ。


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