7インチ盤専門店雑記119「パンクとは」
パンク・ロックの巨大アイコン、ザ・クラッシュの最終シングル「ジス・イズ・イングランド」です。以前にポップなスリーヴ・デザインに関連して取り上げたことはありますが、今年仕入れた7インチ盤では面白い一枚かと思います。
如何せん、これがパンクなのかという議論もあろうかという演奏内容です。ミック・ジョーンズのクレジットがないことの寂しさ以上に、ここまでポップになっちゃうんだっていう驚きが勝ります。シンセの音が出てきた時点で考えを整理することを強いられます。…パンクとは何ぞや?
歌詞は完全なるパンクだと思います。強烈な政権批判です。1980年代前半の英国はマーガレット・サッチャーを批判する歌詞の曲がいっぱい作られますからね。1985年リリースのこの曲の立ち位置は少々遅れてきたパンクといったところだったのでしょうか。
年末にラジオ番組で今年入手したレコードの特集がありまして、2回で「7インチ編」と「LP編」を企画しております。LPは新盤で、7インチは中古盤中心とならざるを得ません。2022年を振り返る曲を10~13曲程度選び出すわけですが、ケルティック・パンクやらスカ・パンクあたりを多く聴いていた2022年ですから、パンクを語る曲が一枚は欲しいなと思っているわけですが、正直なところ当落線上です。曲の面白さを優先すると落選してしまいます。他にも面白い曲がいっぱいありますから。
「この動画は、一部のユーザーに適さない可能性があります。」ですと…。ラジオでかけてみたい気もしますねぇ…。さて、どうしたものか…。
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