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7インチ盤専門店雑記369「気になる輸入盤7インチ」

まず、昨日に続いてフリートウッド・マックの比較的マイナーなシングル曲、「オー・ダイアン」です。「UK WB FLEET1」というレコード番号を持つこの盤、1982年のアルバム「ミラージュ」からのシングル・カットです。レコード番号を見直したというだけのことかもしれませんが、やはり気になりますよね。ただし、「ミラージュ」からは「ホールド・ミー」とか「ジプシー」といったヒット曲が先にあって、「オー・ダイアン」は4枚目のシングルなんですよ。…何でここで「FLEET1」なんですかね?

ウチのお店は7インチ盤専門店と謳っていますが、内訳的には「国内盤7インチ専門店」と謳っても過言ではありません。売りボックスに入っている商品の95%程度が国内盤7インチですからね。でも輸入盤も少しはあります。1989年以降の曲などは、輸入盤しかない時期もありますからね。要は国内盤ではないけれど、置いておきたい気になる輸入盤が5%というわけです。

モット・ザ・フープルを解散したイアン・ハンターのファースト・ソロ・シングル「Once Bitten Twice Shy」も個人的には気になります。この人日本ではそれほど人気がありませんから、国内盤シングルは超絶レアです。1989年にグレイト・ホワイトがカヴァーしてトップテンに送り込むヒットにもなりまして、いい曲なんですけどね。

個人的に気になるのは、輸入盤と国内盤のプレスの違いなのでしょうか、輸入盤って見た目キズキズなんですけどフツーに鳴る盤が結構ありまして、ホント不思議なのです。国内盤で見た目がこの状態なら試聴もせずに廃棄してしまいそうな程度なんですけどねぇ、ちゃんと聴けるんですよ、これが。ただねぇ、売りボックスに入れていいやら悩ましいところです。

エドガー・ウィンター・グループの「Free Ride」もキズキズですが聴けます。無音部分はボチボチ鳴りますが音楽が始まると気になる箇所は無し。不思議なほどです。これもFENではしょっちゅうかかっていた曲ですが、日本では人気がありませんね。まあ個人の趣味的に保管してある盤です。

一方でダメなヤツもご紹介しておきますが、「キミに何が起きたの?」と訊きたいほど傷んでいて再生不可と判断したのが ↑ この「Touch & Go」です。Emerson, Lake & Powell期の大好きな曲ですが、これはノイズが酷く出まして聴けませんが、国内盤もレアですし、好きな曲なので捨てられないんですよね~。まあ始まって1分ほどしたところから聴かれるコージー・パウエルの音圧高めでズッシリ重たいドラムスは確認できました。実に残念な盤です。

コージー・パウエルのソロもありますね。バンドとしてはCozy Powell's Hammerといったわけですが、シングルを3枚リリースしたもののアルバムはリリースされませんでした。これも国内盤があるのでしょうか?見たことないですね。超絶レアなのでしょうか、存在しないのでしょうか。

この曲は英国で3位まで行くヒット曲ですが、日米ではシングル・リリースされた形跡がありません。ベースはスージー・クアトロが弾いているんですけど、ドラムスが凄すぎてベースは地味に感じてしまいます。曲はジミ・ヘンドリックスの「Third Stone From The Sun」のリメイクです。デンマーク盤とベルギー盤はスリーヴ付きだということまでWikipediaには書かれておりますから、好きでいろいろ調べた方がいらっしゃるのでしょう。こういった曲はシングルでしか聴けませんからね。スリーヴの有無を問わず、相当高額になります。特にこの曲はアルバム未収録ですからね…。

国内盤の方が懐かしいからという理由で、スリーヴ付きの国内盤に拘っているわけですけれど、そういったことを抜きにしても十分価値がある(輸入盤)7インチはいくらでもあります。…問題は国内盤の方が遥かに状態がいいということでしょうか。…もちろん個体差はありますけどね。

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