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7インチ盤専門店雑記603「アメリカの10曲+2」

先週80年代アメリカの大ヒットでちょいと盛り上がったのですが、週末にイベントもあり、いろいろな方と「70年代アメリカが好き」「70年代なら何が好きか?」などといったことでも盛り上がっておりました。そこで高山的にアメリカの10曲は何かについて書いておきます。…結果的に12曲になってしまいました。ランクづけする行為があまり好きではないのですが、意外とはっきりしているので、せっかくですからランキングにしておきます。もちろん7インチ盤です。

次点No.2:「マスクラット・ラヴ Muskrat Love」(1973.08. from「Hat Trick」 1st Single)
現時点では日本語のウィキペディアで存在を無視されているシングルですが、一応リリースされております。3rdアルバム「Hat Trick」からのリード・シングルですが、カヴァー曲ですから、バンドのメンバーはレコード会社にお怒りだったようです。まあアメリカっぽい曲ですし、いいんじゃないですかね…。一応ビルボードでは67位まで行っております。

次点No.1:「To Each His Own」(1973.??. from「Homecoming」 2nd Single「Don't Cross The River」SideB)
国内盤の存在が確認できないシングル「Don't Cross The River」のB面です。いい曲だと思いますがB面です。ジェリー・ベックリー作。

No.10「ひなぎくのジェーン Daisy Jane」(1975.07. from「Hearts」 2nd Single)
ビルボードでは20位、地味ですが大ヒットです。ジョージ・マーティンのピアノがシンプルですが沁みます。ジェリー・ベックリー作。

No.9「金色の髪の少女 Sister Golden Hair」(1975.03. from「Hearts」 1st Single)
ビルボードでは1位になっております。あえて私が語るまでもない名曲です。ジェリー・ベックリー作。


No.8「Don't Cross The River」(1973.??. from「Homecoming」 2nd Single)
国内盤の存在が確認できないシングル「Don't Cross The River」ですが、バンドとして3連発のTop10ヒットが続いた後の4曲目ですからちょいと地味ですが、ビルボードでは35位まで行っております。ダン・ピーク作。


No.7「ロンリー・ピープル Lonely People」(1974.12. from「Holiday」 2nd Single in U.S.)
日本国内では、アルバム未収録の「シンプル・ライフ」のB面ですが、米国では4thアルバム「Holiday」からのセカンド・シングルです。ビルボードでは5位。大ヒット曲ですが、日本ではB面…、ワーナーさん、これでよかったんですかね?ダン・ピーク作。

No.6「ヴェンチュラ・ハイウェイ Ventura Highway」(1972.09. from「Homecoming」 1st Single)
ビルボード8位、ファンの多い大名曲です。デューイ・バネル作。

No.5「名前のない馬 A Hoerse With No Name」(1972.01. in U.S. 1971.11. in U.K. from「America」 1st Single)
デビュー曲にして最大ヒット、「名前のない馬」です。ビルボードNo.1です。ファースト・アルバムからのシングルということになっておりますが、本当は収録されていなかったのですが、売れてしまったのでこの曲を加えてプレスし直したというバタバタしたものです。手元にあるアルバムも、この曲のタイトルだけ文字が細くて、後から加えたことが分かります。デューイ・バネル作。

No.4「魔法のロボット Tin Man」(1974.08. from「Holiday」 1st Single)
ビルボード4位、4枚目のアルバム「Holiday」からのファースト・カットです。「オズの魔法使い」が好きで…とか言ってますけど、本当ですかね?70年代前半、Tin Manと言えば、CSNYの「Ohio」でニクソンとともに批判された州兵のことですよね。ヴェトナム戦争反対の抗議行動中の学生に向けて発砲した、正しいことかどうか考えずに、言われたように行動する、心のないTin Manのことだと思いますけどね。デューイ・バネル作。

No.3「シンプル・ライフ Simple Life」(1975.??. Non-Album Track)
レナウンとのタイアップ用に作られた曲ですから、アルバム未収録です。ある意味70sサブカル~ライフスタイル提案系の一巨大アイコンであるシンプルライフです。ジャパン・マネー強しとも言えますが、名曲で応えたと思います。ダン・ピーク作。

ちなみに500円定価盤のマスターは音がヨレているみたいですね。スリーヴ・デザインが3種ありまして、ヘッダー写真の2種が500円定価、↓ この青いのが600円定価盤で、補正されたか、番号も取り直しております。残念ながらB面が違うんですよね。


No.2「アイ・ニード・ユー I Need You」(1972.04. from「America」 2nd Single)
「名前のない馬」と「ヴェンチュラ・ハイウェイ」に挟まれたセカンド・シングルですが、ビルボードでは9位、何気に大ヒットです。よく店でかけておりますが、忘れられていることが多いですね。ジェリー・ベックリー作。

No.1「空しきコーンウォール Cornwall Blank」(1973.??. from「Homecoming」「Muskrat Love」SideB」
アメリカでイチバン好きな曲は無かったことにされているような曲「マスクラット・ラヴ」のB面曲「空しきコーンウォール」です。ひりひりするような音が個性的で大好きな曲です。デューイ・バネル作。

そんなわけで、やはり世間一般と同様、アルバムで言う5枚目までが好きですね。


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