見出し画像

土用の丑の日 うな重とモロヘイヤ味噌汁


土用の丑の日うな重定食@うち


天然鰻の旬は秋から冬、閑散期の夏の鰻屋が、平賀源内ひらがげんないが考案した「本日、土用どよううしの日」というキャッチコピーで大盛況となり、それ以来、土用の丑の日の食べ物として定着した、というのは諸説の中のひとつ。
日本では、古来より丑の日に「う」のつく食べ物(梅干し、瓜、うどん)を食べると縁起がよいとされる習わしがあったから、そこからの「う」のつく鰻のアイデアとなったのだろう。江戸から令和の時代になってもなおすたれないキャッチコピーだということが凄すぎる。

一年中、鰻はもはや高級食材だから、まず自分で買うことはなく、ほとんど到来物とうらいもの、もらったら大喜びして、それが夏だったら、うちの定番うな重定食でありがたくいただく。

夏から秋のうな重には、必ずモロヘイヤのお味噌汁を添えるのが、うちのうな重定食。

2023年土用の丑の日

鹿児島県産鰻でうな重

いつものように鰻蒲焼きは水でさっと洗い
キッチンペーパーで水気を拭いてから
タレを少しかけてオーブントースターでグリル
名前を忘れた小さな赤い花と
数珠珊瑚じゅずさんごを飾ってみた

うな重献立
・うな重
・モロヘイヤのお味噌汁
・糠漬け~茗荷、なす、ラディッシュ
・玉子焼き
・オクラ、胡瓜、ミニトマトの麺つゆマヨ和え

いたって簡単でシンプルな献立。

オクラは洗って水気を拭いたら冷凍、それを取り出して切るだけで、ゆでなくても加熱した食感になるという優れ技。
麺つゆはもう何年も市販品は買っていなくて(使い切れないのです)、使う量をちゃちゃっと作る。

モロヘイヤのお味噌汁があるから副菜は三品のみ。

野菜の王様モロヘイヤとビタミン・蛋白質たんぱくしつ豊富な鰻で夏バテ回復!


某日 土用の丑の日ではないけれど夏のうな重定食

四万十の鰻でうな重

作り置きやら活用で、さして調理時間はかからず
濃い目の鰹出汁で作っただし巻き玉子
あとは野菜料理をちょこまかと
江戸から明治、昭和、平成の器いろいろ
鰻蒲焼きを重箱の長さギリギリに切って、水で表面を洗ってキッチンペーパーでふく
たれをぬってオーブントースターで焼く
(国産鰻には私は酒は振らない)
盛りつけてたれを少々かけて、粉山椒と実山椒ぱらり

うな重定食に加えたかったのが、なすの田舎煮

だしは使わず、なすのうま味を味わう土井善晴さんの「なすの田舎煮」
夏になると何度も作りたくなる
懐かしい味のなす料理です

うな重献立
・うな重
・モロヘイヤのお味噌汁
・なすの田舎煮
・胡瓜の糠漬け
・枝豆、アイコ、こどもピーマングリルの亜麻仁油とレモン汁和え
・刻み冷凍オクラ
・だし巻き玉子
・シャドークィーンのマッシュポテト

松の木をくり抜いて作られた讃岐彫四方盆
いつものお惣菜でも手をかけた風にみえるから不思議

高価で貴重な食材、おいしくいただきました。ごちそう様。

いやぁ~、ほんと、鰻って、幸を運んでくる魚ですよね。

my 器 note

左:金目鯛に金色リボンの吉祥魚形豆皿「 MAMEマメ
右:青磁がかった色が江戸期の特徴の白磁菊花小皿

有田焼きの amabro の豆皿「MAME(マメ)」
元禄期の伝統柄を中心に復刻し、そこに新たな絵柄のデザインを施した現代の豆皿。

白磁菊花小皿(嘉永四年製)
夫の誕生年の百年前の1851年製造(箱書)だったので、これも何かの縁だと思い買ったもの。


我が家のモロヘイヤにまつわる話は ↯




この記事が参加している募集

イチオシのおいしい一品

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?