【眠れない夜】第3章 2008年 浪費
「え~、もう帰っちゃうの?もっとかいとと一緒にいたいよ。」
「あぁ、ごめん。おれ今日金ないんだ。」
キャバクラ嬢の甘いささやきが後ろ髪を引く。
週末はキャバクラでむなしく時を過ごす日が続いていた。もっといたいのは山々だ。けれど、本当にお金がなくなってきたていた。
キャバクラ行くために働いているのか僕は・・・。いつもむなしさが込み上げてくる。
彼女がいないのはもう3年くらいだろうか。しかし、3年間何もないわけではなかった。
一週間付き合って突然振られたり、体だけの関係をも