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#眠れない夜

【眠れない夜】第9章 2008年 再会

「そんなことありましたね~。」 阿部美香は、僕が勧めた焼酎の緑茶割を飲みながら上機嫌だ。…

銀河魁人
4年前
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【眠れない夜】第8章 1998年 接吻

3学期は短い。この時ほど、3学期の短さを嘆いたときはなかった。2月に入ると、卒業式は目の前…

銀河魁人
4年前

【眠れない夜】第7章 2008年 逮捕

「え、本当ですか!?みさとが・・・。」 僕は朝目覚めると、井上刑事からの着信がたくさん入…

銀河魁人
4年前

【眠れない夜】第6章 1997年 進展

眼を開けると、明るい蛍光灯の光がまぶしかった。知らない顔が二つ僕を覗き込んでいる。ぼくは…

銀河魁人
4年前

【眠れない夜】第5章 2008年 容疑

「現場に行かなくていい!!一回会社に戻ってこい!!」 社長が電話にでた。 「じゃあ、現場…

銀河魁人
4年前
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【眠れない夜】第4章 1997年 終演

とうとう、クリスマス公演の日がやってきた。この日の為に2ヶ月間僕たちは準備してきたのだ。 …

銀河魁人
4年前

【眠れない夜】第3章 2008年 浪費

「え~、もう帰っちゃうの?もっとかいとと一緒にいたいよ。」 「あぁ、ごめん。おれ今日金ないんだ。」 キャバクラ嬢の甘いささやきが後ろ髪を引く。 週末はキャバクラでむなしく時を過ごす日が続いていた。もっといたいのは山々だ。けれど、本当にお金がなくなってきたていた。 キャバクラ行くために働いているのか僕は・・・。いつもむなしさが込み上げてくる。 彼女がいないのはもう3年くらいだろうか。しかし、3年間何もないわけではなかった。 一週間付き合って突然振られたり、体だけの関係をも