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データ活用が進まない...日本企業が新たなイノベーションを生むために必要なこととは?

『ギモンの法則』-不確かな未来を経済でひらく-。Schooにて生放送で配信しております。

こんばんは!Schooの徳田です。
みなさんの会社ではデータ活用ってどのくらい進んでいるんでしょうか...?
そもそもデータ活用ってどの部分からデータ活用なの...?

今回はデータ分析手法の一種、計量経済学がご専門の山口先生にこのギモンを紐解いてもらいました。

『なぜ日本でデータ活用は進まないのか?』

早速ご紹介しますね。

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そもそもデータ分析って何に活かせるのか?

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みなさんの素朴なギモンの中に、データ活用ってそもそもどういうところに使うのかというお話がありました。ビジネスの現場でいうと、顧客のデータを分析してセールスに使ったりですとか、位置情報のような履歴データを使って消費者の行動を調査したりですとか様々な場面に用いられます。

いま日本で使われているデータ活用の一例としてあげたられるのは「スマート農業」です。稲作において最も大変と言われている作業が、毎日欠かさずに田んぼを見守って水を確認しなければならないこと。大きな面積の田んぼだったり、山を超えた先に田んぼがある農家さんだと水の管理を行っているだけで一日が終わってしまうことがあります。センサーをつけることによってスマートフォンから水の管理ができるようになったため、見回り回数が三分の一にまで減ることによって作業の生産性が上がったということがあります。

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農業もそうですが企業が作業効率をあげて成長していくための戦略の一つとして、データ活用があげられるわけですが、日本企業でデータ活用しているのは全体の36%で、なんと諸外国に比べても20%程度低いという報告があります。
何が原因なのでしょうか?

データ活用に必要なのは経営ビジョンと人材

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データ活用について具体的な方針が定まっていないので、会社の中でどう動けばいいかわからないのが一番大きな原因ですね。また、IT人材が社内にいるかどうかというのが大変重要なポイントなんです。IT人材を外部に依存してしまうと、お金を払っている側ともらっている側の関係になっていしまうので、何も知らない企業側がお金を払って仕事を依頼する形になるので新しいイノベーションを起こすことが難しくなってしまいます。

日本の組織風土に改善の余地が

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組織風土がイノベーションやクリエイティビティに大きな影響を与えるというお話があるのですが、実際に「協調」文化と「創造」文化を大事にしている企業風土のほうがデータをより多く活用しているというグラフがあります。しかしながら、日本企業全体で見ると「協調」や「創造」という文化よりも「競合」と「統制」を重視している企業が多いという結果なんです。つまり日本の組織風土とイノベーションを起こす企業に必要とされる風土が合っていないんです。根本的に組織風土を変えていかなければならない段階になっているということが言えます。

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『なぜ日本でデータ活用が進まないのか?』そのギモンを解消する法則は...?

【組織変革なしに、イノベーションなし】
デジタル化できないの?ということをよく聞くが、そもそも風土と合っていないのが問題なので、新しいことに取り組む姿勢を評価したり、人と人との協調性というようなコラボレーションを尊重していったりして組織風土をデータ活用しやすい形に変えていく必要があります。そのような環境づくりがとても大事になっています。

以前、『なぜサービスしすぎてしまうのか』のギモンを扱った際に、渡辺先生も一人ひとりが経営者視点を持って明日から自分に何ができるかを考えて行動することが大事だとおっしゃっていた話にもなんだか繋がりますね。他人事ではない、まず自分が何をするか考えることからギモンの法則は始まっているんですね。

今回データ活用という大きなお話が出てきましたが、実際私たちは何ができるのか?
自分のネクストアクションはどうすればいいのか?という新たなギモンが生まれた方もいるのではないでしょうか?
山口先生はまずは、統計学を知ったり、グラフの見方やデータに抵抗感をなくすことは誰にでもできるのではないかとおっしゃっていました。
ということで、Schooは学びのサービスですのでデータ分析をはじめてみたい方にオススメな授業を最後にあげておきますね。

ファクトを読み解くためのデータリテラシー
https://schoo.jp/class/6594

ぜひ合わせてご覧ください^^

「ギモンの法則」オンラインサロンにご興味のある方はぜひ↓をご覧ください!
https://community.camp-fire.jp/projects/view/336763

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