どうも、犬井です。
今回紹介する本は、グナル・ハインゾーンの『自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来』(2008)です。この本は2006年に出版された『Soehne und Weltmacht: Terror im Aufstieg und Fall der Nationen』を邦訳した書です。
著者であるグナル・ハインゾーンはジェノサイド研究の第一人者であり、世界各地で頻発するテロの原因として、人口統計に見える「ユース・バルジ」(youth bulge)という現象
どうも、犬井です。
今回紹介する本は、ウィル・キムリッカの『土着語の政治:ナショナリズム・多文化主義・シティズンシップ』(2012)です。この本は2001年に出版された『Politics in the Vernacular: Nationalism, Multiculturalism and Citizenship』を邦訳した書です。
本書は、リベラリズムの観点から国家によるネイション形成を示すとともに、ネイション形成から生じるマイノリティの権利をいかに擁護し、それをリベ
どうも、犬井です。
今回紹介する本は、マーク・リラの『リベラル再生宣言』です。この本は、2017年に出版された『The Once and Future Liberal: After Identity Politics』を邦訳した書です。
本書は、原著の題目からもわかる通り、”かつてのリベラル”と”未来のリベラル”を対象にしており、特定の集団ばかりに寄り添い、大多数の国民をないがしろにする「アイデンティティ・リベラリズム」を標榜する”今のリベラル”への落胆を明らかにしていま
どうも、犬井です。
今回紹介する本は、ジョージ・ポリア(=洪、1887〜1985)の『いかにして問題をとくか』(1975)です。この本は、1945年に出版された『How to Solve It 』を邦訳した書です。
本書は数学に携わる人にはもちろん、自然科学を教え、学ぶ人、さらには何か新しい創造の仕事に携わろうとする人に対しても、問題を解くにあたっての筋道を示してくれる書となっています。
それでは以下で、簡単に内容をまとめていこうと思います。
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問題を解くための4
どうも、犬井です。
今回紹介する本は、ハジュン・チャン の『はしごを外せ―蹴落とされる発展途上国』(2009)です。この本は、2002年に出版された『Kicking Away the Ladder: Development Strategy in Historical Perspective 』を邦訳した書です。
本書は、先進国の発展過程を歴史的事実をもとに分析することで、それが一般に考えられている自由至上主義経済とは反対のものであると看破し、先進国が自由至上主義経済を発
どうも、犬井です。
今回紹介する本は、E.A. リグリィの『エネルギーと産業革命―連続性・偶然・変化』(1991)です。この本は、1988年に出版された『Continuity, Chance and Change: The Character of the Industrial Revolution in England』を邦訳した書です。
本書は、アダム・スミスに代表される古典派経済学者たちが、誰一人としてそれ以降の経済成長を見通せなかったことを論点に据え、そこから、通