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次男の成長を日々感じて(2)

不思議な感覚で見ていた

少し長男の時の話になるが、まだ長男が保育園児だった頃、同じクラスのお友達が何人も、保育園のお迎えの後に公文に通っていた。我が家も通わせた方が良いのかなと、まずは教材を見てみたが、似たような問題が沢山並んでいるのを見て直感的に必要性を感じなかった。

今次男の学習をサポートしていると、類題をある程度解くことの重要性を感じるため、当時必要性を感じなかったのは、もしかしたら長男には合わないと直感的に思ったからなのかも知れないと思う。

そして長男の時には必要性がわからなかったことも、次男の時に必要性を感じることもあり、世の中には様々なニーズがあるし、それに応じた様々なサービス/機会があるものだなと思って、自身の感じ方の違いにも驚いている。

次男の学習の定着の様子

次男の話に戻って、次男については小学生になったと同時にタブレット教材を開始した。本人はとても楽しんでやっているのだが、定着が今一つと思う単元が出てきてしまった。

例えば、算数で繰り上がりや繰り下がりのない計算からスタートして、次に繰り上げ・繰り下げに進むが、混合問題になった時に、どの問題も繰り上げ・繰り下げを適用しようとしてフリーズしていたり、時計も9時の一時間後は10時と即答できても、9時15分の一時間後と訊かれると考え方が分からなくなる様子があった。

何となく手続き的に処理していて、その処理方法が使えるときは良いが、パターンが増えるとどの処理方法を適用して良いか分からない、つまり本質的に理解していないのではないかと思うことがあったのだった。

他にも、「てにをは」について、読み聞かせや自分で本を読んでいれば自然と習得するのだと思っていたが、それではあやふやな部分が残る事に気づいた。そしてこういった単元は小学校が教えてくれることになっている。初めて学校のカリキュラムをありがたく思ったのだった。

他にも次男を見ていると、図を見て状況を理解するのは早いが、文字情報になっていると飲み込みに時間がかかったり、失敗することが多くなるようだった。

例えば、直角二等辺三角形の図があり、この名称を答えなさいという問題であれば即答するが、「3本の線のうち2本の線の長さが同じで、1つの角が直角になっている三角形は?」との問いにはフリーズしたことがあった。

得意なタイプの学習

はっきりとしたことは分からないが、次男を見ていると、絵や図から読み解く問題は得意としているようだ。

例えば、実際に次男が解いた教材で、以下のようなグラフを選択する問題は瞬殺する。採点する時に私の方が時間がかかる。

以下、問題文がないのが特徴だ。

考える力がつく算数脳パズル 絵なぞぺー
同上

こちらの教材には次のような解説がついている。

図で考える力や、グラフや表を読み解く力など、現代社会で特に重要な「言語を介さない抽象的思考」を体験させ、能力を育みます。

考える力がつく算数脳パズル絵なぞぺー

また本書内では、次のようにも書かれている。

 一番のポイントは、問題を解く子が「出題者の意図を読み取る」という体験をできることです。(…)

 第二のポイントは、いわば「ビジョン力の育成」です。言語を介さずとも「解決の道筋」がパッと見える瞬間の快感を味わってほしいということです。

 教育現場の感覚として、文章題が解けない子にもっとも頻繁に表れる失敗の状態は「問題文を正確に読み切れていない」ということです。しかし、これはもっぱら国語の課題です。算数の能力はじゅうぶんでも、国語力が少し足りないために、「自分は文章題が苦手だ」とコンプレックスを持ちがちな子の何割かは、『絵なぞぺー』で救われるかもしれません。

 最上位の算数・数学力のある子たちを現場で観察した結果では、彼らの多くは、言語だけで考えていません。たとえば補助線が思い浮かぶと言う状況が典型ですが、言語と言うよりは「ビジョン運用」とでもいう力で「パッとわかっちゃう」のです。

考える力がつく算数脳パズル絵なぞぺー (p.4-5)

次男も見ているとパッとわかる問題の方が多そうだ。そして重要なのが次の部分で、次男についてポイントになる所だと思っている。

お勧めの指導法があります。それは、その選択肢を選んだ「理由を説明させること」です。「どうして、①にしたの?」などと聞いてあげてください。直感だけで解けた子は、このような説明がすごく苦手なことがあるのですが、ここは腰をすえてつきあってあげてください。できなくても叱責するのではなく、「理想的な説明をやってみせる」のが効果的です。

考える力がつく算数脳パズル絵なぞぺー (p.5)

二等辺三角形でも絵を見て回答するのは早くても、文字情報からだと難しく感じるというのは、この辺りと関係しているのではないかと思っている。

文章題ではないものとして、以下のような算数パズルも次男は目の色を変えて喜んでやる。この手の問題になると、もうおしまいにしたらと声をかけても「やだやだまだやるー!」と言う。

(3)につづく


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