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中学受験、理科

長男の中学受験に関して最も心配がいらなかった教科が理科であった。もともと理科好きで大量の本を読み、実験・観察する子であったため、好きこそ物の上手なれで、中学受験の理科については下駄を履いた状態でスタートしたと思う。小さい頃から元素周期表を自作したり、ニュートンも愛読していた。

理科に人生を捧げてきた分、塾でも「理科はお前ほんま、いかついなぁ」と一目置かれていたようだ。

しかし、いくら理科好きとは言え、必ず穴はある。そこを埋めるため、カリキュラムを提供してくれる場としての塾は、ほかの科目同様、重要であった。

中学受験がきっかけで学んだ単元としては、バネなどがある。他にも宇宙や電流、計算が入ってくるものは受験をきっかけにやり始めたはずで、宇宙も幼少期に図鑑はよく見ていたが、長男いわく宇宙と関連して距離を計算する問題が出たりするため、塾で学ぶことは必要だったようだ。

インターネットを時々使っていた

長男は理科と社会は与えられた課題をやったら終わりではなく、時々インターネットで調べ物をしていた。これは長男自身にとっては必要だったし、中学受験に直接役立たずとも自分の好奇心から調べたいということがあったのだろうと思う。

しかし、インターネット利用は問題もあった。

長男が調べ物と言いつつ、ゲームをしたり、Youtubeを見ていた時には険悪なムードになったものだ。ゲーム等は禁止していなかったのだが、長男はどういうわけか、ゲームもさることながら、監視をかい潜ることに精を出してしまい、一時期親も躍起になって対抗措置を取っていたのを思い出す。

親子の会話は大切にした

長男がまだ塾に通っていた頃、帰宅してお風呂に入るともう23時を回っていたのだが、それでも夜寝る前に、ひとしきり話すことがあった。大抵理系の話が多かったと思う。

ある時、こういう会話も、私が一度聞いただけでは覚えてもおけないし、振り返ることもできずに寂しいと思って、長男に音声だけで良いからと、動画で録音させてもらったことがあった。

今聞いたら、まだ声変わり前の声で、貴重な録音となった。

長男:テーマ何でも?
私 :うん、何でもいいよ
長男:じゃあ、麻酔銃!
私 :麻酔銃、オケー
長男:麻酔銃って、あのまず医療用の麻酔って、日本って結構さ、ちゃんと医療があるから、そんなに死ぬことはないんだけど、それでも数万分の一とか、数十万分の一とか、そういう確率で一定の割合で死ぬ人いるのよ。
私 :うん
長男:で麻酔って、深度ってのがあって
私 :深度?
長男:うん、1期、2期、3期、4期ってのがあって。で3期ってのは3期1相、3期2相、3期3相くらいまであるんだけど。で1期、一番軽い麻酔の時は、まぁ何か意識がちょっと無くなるくらい。で2期ってのは意識がなくなってちょっと呼吸が荒い状態。で、第3期の2相が丁度良いところ。一番麻酔とかで素晴らしいところ。
私 :あそうなんだ
長男:で、3期3相まで来ると危険領域っつって、自発的な呼吸が抑制されて、で、えっと、4期まで入ると、もう死んじゃう。呼吸が止まる。
私 :ほぇー
長男:でそん時に拮抗剤、ナロキソンとか、あとヒロポン?
私 :ネバキザイ?
長男:え?あ、ナロキソンっていう拮抗薬
私 :ほぅ
長男:でそれもダメだったらヒロポン
私 :ヒロポン、なんか聞いたことあるな。
長男:メタンフェタミン、覚醒剤
私 :あー
長男:あれも効かなかったらもう、もう、お手上げって感じなんだけど。で、その麻酔銃は、絶対に、なぜか不思議な仕組みによって3期2相っていう一番良いところで安定するらしいよ。
私 :麻酔銃だと?
長男:うん、で従来の麻酔銃ってのはA型B型ってのがあって、そのA型は速やかに意識がなくなるんだけど、3分以内に拮抗剤を注射しないと結構な確率で死ぬっていうやつ。で、B型は、なんか数分後に倒れるんだけど、結構穏やかなやつで、2時間、3時間後にはもう切れてる。
私 :えっと、それって麻酔銃だから動物に撃つんだよね?
長男:え?人間にも撃つよ
私 :えっ!?
長男:暴徒鎮圧用のやつとか
私 :あ~はいはいはいはい
長男:まぁ動物用のやつはもっと強くてエトルフィンとかすっごい強いやつ使うんだけど、人間用にはなんか臭化カリウムとか、まぁエトルフィン使うやつもあるけど。
私 :ほーぅ
長男:で、A型とB型どっちも欠点があるわけじゃん?即効性があるけど死んじゃうやつと、遅効性、で安全だけど、ちょっとあの効果があんま強くない
私 :うん
長男:で、その最近、中国で発明された一番新しいタイプのね、タウルスっていう麻酔銃かな?がすごい高い評価というか、アラブの春?
私 :アラブの春っていう名前なん?
長男:って言う、え、いや違う、アラブの春っていう、アラブの方で起きた民主化運動の暴徒鎮圧用に使われたんだけど、すごい効果高くて。そのA型みたいな即効性があるのよ。30秒くらいで倒れるんだけど、死なないし、でまぁまぁの時間続くんだよ。でまぁそれにはエトルフィンっていう動物に使われるようなやつがが入ってるみたいなんだけど、まぁそのなんか、たまにね、エトルフィンって結構なんか人間に使うのは良くないみたいな、アメリカもその覚醒剤とかそういうの?分類するスケジュールがあるんだけど、スケジュール1から5くらいまであって、スケジュール1ってのは基本的には人間に使うのは禁止されてる危ないやつなんだけど、そこに入ってる。なんだけど、一応エトルフィンってのは安全係数ってのがあって、それで見ると結構デカい数値だから安全っていう風に言われて、大体、大半の人間を眠らせる量が1mg弱らしいのよ、だから、それを入れてるってやつで、結構なんかすごいらしい。俺も欲しい。
私 :俺も欲しい?
長男:欲しい。たぶん麻酔銃って普通の実弾の銃より強いと思うのよ。一発で倒れるからさ。銃弾って死なないこともあるんだよ。
私 :まそうね
長男:心臓打ち抜かれても4,5秒動けるからさ。相打ちになるじゃん。まそれで----とかの戦争とか、-----との戦争で木の槍もって立ち向かってくるわけよ。で普通ならさ、@@@@軍の制式装備を使えばさ、普通勝てると思うじゃん?
私 :うん
長男:飛びかかってきて撃つのよ。撃ってもそのまま飛びかかってくるから、相打ちになって、どうしても戦死者がいっぱいでるのよ。
私 :な、なるほど・・・
長男:ってことがあって。まぁ、だからどっちかって言うと麻酔銃の方が強いんじゃないかって言うね、死にはしないけど、あの、昏倒するからね。
私 :昏倒ねー。え、でで、な、なんであんたそれ欲しいの?
長男:えっ、まぁ、便利そうじゃん?
私 :何に使うの?
長男:え?まぁ襲われた時とか(苦笑)
私 :誰に襲われるの?
長男:え、何だろうな・・w
私 :wwwそこはちょっとピーみたいな?
長男:ふふふ、そうねぇ
私 :でもそれ持ち歩いてたら違法になっちゃうんじゃないの?
長男:まぁ、一応、銃だから。その銃刀法違反になるかもしれない。
私 :因みにさぁ、医療の場合、どうやってその3期2類だっけ?
長男:2相?
私 :それどうやってコントロールするわけ?
長男:それは適切な量を打って、ちゃんと管理すればできるようになってる。
私 :そうなん
長男:適切な量打てば、身体にちゃんと身体に回ってくれればできる
私 :体重とか、そういうので管理するんだ?
長男:そう、因みにそういう薬剤ってね、普通、熊とかに使う量が数mgなんだけど、熊ってさ、体重が数トンあったりするじゃん(たぶん象の言い間違い)?そう考えるとさ、人間に1mgとか使ったら死んじゃうと思うじゃん?
私 :うん
長男:だから、その体重で考えるとね、数マイクログラムとかしか使えないんだけどね、実際は1mgとかでも大半の人間は眠るだけで死にはしないのよ。でも、例えば体重60kgの人間に1mg使うとするじゃん?そしたら体重120kgの人に2mg使ったらどうなるかっていうと、普通に死ぬのよ。
私 :ふーん
長男:なんでかって言うと、そういう薬って、大体が表面積で計算するの。体重じゃなくて
私 :あそうなんだ
長男:だから体重が2倍でも表面積が2倍じゃないから普通に死ぬの
私 :え、なんで表面積なの?
長男:なんでやっけな・・そこはさ、俺、医学得意じゃない。
私 :別に得意じゃなくてもいいじゃん。でも興味深いね。
長男:麻酔銃って銃刀法だとどれに当たるんだろう。準空気銃と、空気銃と、なんか普通にそのさ、ピストルみたいな火薬とか入れるやつあるんだけど、3種類、そのうちの準空気銃は多分規制されてて、威力も1ジュール以上出るとダメとかあるんだけど、なんか、利用価値のあるものはちゃんと届け出すれば一応所持はできるらしいのよ。ちゃんとした目的があれば。あの狩猟用のライフルとか、そういうやつあるじゃない。
私 :護身じゃダメそうじゃない?
長男:ね、ダメそうだよね。だから北海道とかの狩猟の組合とか入ってさ。
私 :でもさ、ストーカーとかでさ、身の危険を感じてる人とかって、その麻酔銃持ってても良さそうじゃない?
長男:そういう時は催涙スプレーの方がいいと思う。
私 :あそう?
長男:催涙スプレーは一応そのさ、職質されたらちょっとさ、危ないけど、職質されなければ持ってること自体は違法じゃないから。
私 :職質されたらヤバいの?
長男:あ、一回それで、摘発されちゃって、裁判送りになったんだけど、一回有罪になったんだけどね、結局最高裁で無罪になったっていう。
私 :え、催涙スプレーって持ってたら有罪になっちゃうの?
長男:一応さ、そのちゃんとした理由がないまま所持するのは良くない訳じゃない?
私 :ほーーーーーーーん
長男:でさ、昔さ、オタク狩りと言うかさ
私:オタク狩り・・
長男:秋葉原とかのさ、警察官が検挙数稼ぐためにさ、職質したわけよ。そういうのに混じってその人がたぶん検挙されたんだろうけど。結局○都が数万円払って、賠償金。
私:あー、無罪なのに捕まえちゃったから?
長男:そうそうそう
私:オタク狩りなんてあったの。酷いね。え、警察は検挙数稼ぎたいの?
長男:まぁ何なんだろうね?警察の仕組みを知らんからわからんけど。なんかいいことがあるんでしょうよ。

私 :警察ってさ、悪いことしない・・。悪いことしたら取り締まる組織なんじゃないの?
長男:政府直轄の、国家公安委員会なはずなのに
私 :なのにそんなことするん?
長男:まぁ、人間誰しも黒いっていうことですよ
私 :人間誰しも黒い・・wwwあらまぁそうなの。おもしろいね。よし、じゃあ寝ようか。

よくこうやって話していた。情報源は、恐らく愛読書からであると思う。

しかしながら、確認をしていないため、薬剤の名前や、その使用方法は、不正確であるかもしれず、ご注意ください。


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