高校2~3年生編 狩猟者達5

カラオケタイムにて

とうとう女子高ZのK達とカラオケタイムとなりました。

(上手く歌えなかったらどうしようか。。。)

女子とのカラオケに慣れているSが歌い始めました。
ラルクのフラワーです。Kが目を大きくして聞いていました。

K「いやぁぁ、これ超好き!」

R「いいよね。男子ぽさ感じる。」

側近のHも驚いていました。

「智聖君、S歌上手いですね。いやぁ、一本取られた。」

4分近く歌った後、女子高Kの出番となりました。
しかし、この歌を聴いてさらにギガンテックプレッシャーを感じる私なのです。

曲は、超有名なグローブでした。

S「マジか!え、何でこんな上手いの?」

R「Kは、ボイトレしてるからひと味違うの。」

ドヤ顔のRが解説していました。コソコソ話を聞くと、K自体はルックスもアイドル級でしたが、厳しい女子高の裏側で密かに芸能活動してるようです。

(なるほど。。あのサイトでこんな大型新人が釣れるとはね・・・。)

歌が終わるとKは、色目を使ったような目つきでこちらを見てきました。

K「ねぇ、下手じゃなかった?自信ないよぉ~。」

(おいおい、どこが下手なんだよ。金取れるレベルだぜ。)

ある程度、少しずつ打ち解けてきた時間帯となりました。

私の歌

H、Rの歌が終わり残りは、女子高生Eと私となりました。

E「あ、私はいいや。聴くのが好きだからぁ。」

自信なさげに来たことも有り、辞退されました。結局トリを私が歌うことに・・・。

(よし、ココは、X JAPANのXを歌おう!)

つい、2年前に解散したヨシキの顔が浮かんでしまったので、気付いたらリモコンで入力してしまいました笑

後に分かるのですが、私より年下だった彼女達は、Xは知っているんですけど、実際の曲の知識はほぼ皆無なのです。今風のラルク、グレイ、ルナシー、当時いたラクリマクリスティーやファナティックなんとか?、DーSHADEなどが人気。

S「おいおい、ここでX歌うってどんなセンスしてんだ?!」

久しぶりに歌ったのですが、当時風邪のひき始めでガラガラ声もあり、toshiのあのキーの高いボイスは出せずじまい。まさにオッサンのXのような低音ボイスとなってしまいました。。

(エックス~エックス!)

ふとKとRを見ると画面にグギ付けで歌は見てなかった記憶があります。ただ、何が何だかわからないけど手拍子をしてくれました。どっかの忘年会みたいですよね笑

(とりあえず歌い切ったぞ・・・・。疲れた。)

K「あたし、コレ聴いたことある。キー高いでしょ?」

「わざわざありがとうねー。」

スマイルで占めてくれました。輝かしい笑顔でした。

その横でRは何故か、妙な顔つきでこちらを見てきました。他のSやHは気付いていませんでしたが、どうも釈然としない雰囲気だったと覚えています。

ゲーセンにて

カラオケも1時間半頃経過しました。時間は、午後4時近くになっています。地元であるSは、Hと話しつつ次の場所を決めているようです。

S「おい、最後にどっか行って解散でいいんじゃないか。」

女子高Zの子達も、身内話をしています。

K「じゃ、最後プリクラ撮ろ。いいとこ知ってる?」

R「S君、ココは、○○ってゲーセンが一番近いよね?」

SとRが地元ならではの話をしていました。

H「智聖くん、自分はどうしましょうか?」

「17時過ぎからバイト入ってまして・・。」

私「じゃあ、時間が無いから先に帰宅していいよ。」

Kの友達のEも、門限があるようなのでHと一緒に先に帰宅することに。Hに女子高3人分、私達2人分のお金を渡して会計だけしてもらいました。そこから4人でカラオケから退店し、ゲーセンに向かいました。

(うーん、プリクラを女の子と撮るってドキドキするなぁ。)

今では、普通の高校生、オタク系の子達ですらプリクラなど撮影出来る時代ですが、当時はイケてる高校生や今で言うスクールカーストが上の人でしか男女で遊ぶ事しか無かったのです。

しかも、男子校ですので、日々交流がまずありません。中学校時代からの夢と言いますか、憧れが達成できて嬉しく思いました。Sは、地元でも上位のグループにいるもんですから、特に慣れている物で、落ち着いてました。

当時流行ったプリクラのみのゲーセンです。後はUFOキャッチャーぐらいしかありません。懐かしいところでした。いくつか最新型の機械が出ています。どうやら読モぽい子が表紙=看板(当時は、最先端の看板でした)に映っています。流行りのエッグポーズですね。

KとRがワイワイしながら品定め。やはり女子です。

R「これでいい?Kと決めてみたよ。」

私とSは、お任せしました。

Sは、ため息つきながら

「まぁ、こうゆうのは女が上手いからね。」と再び遠い目で彼女達を見ました。

プリクラの機械に入りました。とても綺麗な内部です。

機械のアナウンスが流れて早速撮影開始です。

「ハーイ!チーズ♪」

とりあえず適当にポーズを取ります。

K「いやぁ、恥ずかしいよぉー。」

R「大丈夫だって!普通だよ。」

相変わらず緊張している様子。撮影はあっという間に終わりました。その後、プリクラのお絵描きタイムとなりました。
ココは、またまた女子にお任せです。

外でSと待つことにしました。

S「あっという間に今日終わったな。プリクラで締めるのは乙だよ。」

私「初めて女と撮影とカラオケだから緊張しっぱなしだよ。」

Sは、ニヤニヤしながら私に肩に手を置いてこう語りました。

「ま、これであいつらの中から彼女になる人いるんじゃね?」

「お前、Kがいいんだろ。俺が今度あればまた動いてやるよ。」

さすが、上位グループに入っているS。慣れてます。

プリクラが出てきた後は、ハサミで切って交換しました。

K「今日、ホントにありがとうねー。」

「楽しかった。Rと最後話してから帰るよ。」

R「ウチも楽しかったよ。またね。」

プリクラを見ながら、あー、現実だったんだな、と噛みしめながら電車に揺られて帰路にいました。

あっという間に数時間過ぎて、、今日の初対面は終わりました。しかし、、翌日再び波乱の話が舞い踊る羽目になります。次の次?で一応、狩猟者編は一段落します。乞うご期待を。




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