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私と父~初めて本音で話してみた~

4月に入ってからもう2週間以上経つんですね…。
つい最近まで桜が満開で、散歩をしていたらふらふら~と公園に入っていって春を感じていたのになぁ🌸

最近は桜が散って緑色の葉っぱが目立つようになり、18時になってもまだ空が明るかったり、自分の周りの時間がどんどん進んでいくのを感じます。
だからですかね、3月までは気分が安定していたんですけど、4月に入ってからだいぶ不安定になってきています。
そろそろ休んでいる場合じゃないよなぁ…将来のこと考えなくちゃ…って頭の中がぐるぐるになっちゃって、一人で抱え込むことに限界を感じてきました。

「これは困ったな…。」と思い始めたので、そろそろ父親に頼ってみようと思いっきってLINEしてみました。

でも電話を約束した日は朝から緊張していたのを覚えています。というのも、私は昔から父と本音で話したことが一度もなかったからです。
決して仲が悪いわけではなく、むしろ周りの人から微笑ましく思われるくらい仲がいいと思います。ただ、私が父に対して負担をかけたくないという思いが強くて頼れなかったのです。


私は父子家庭で、中学の時に母を亡くしてから父と二人三脚をしながら生活していました。その道も順風満帆とは言えず、かなり苦しい思いをしながら人生を歩んでいました。
死後見つかった母の多額の借金、兄の精神不安定による大学延長の多額の費用、これらのために家を売り新しい場所での生活。
この時期は精神もプライドもズタボロで、どうして私だけこんな理不尽な目に合っているんだろうとももやもやしていました。正直今でも母と兄のことを好きになれないし、恨みもあります。私は小さい頃から母と兄のことが怖く、一番なりたくない人間だと感じていました。
でも私以上に父はしんどく苦しい思いをしていたと思います。

母亡き後娘をどう支えていくのか、息子の心配、多額の借金返済、新生活への不安感、老後の悩みなど本当にたくさんのことを抱え込み、相談する相手もいない中私をしっかり育ててくれました。今もそうです。

そんな父を見ていたので、これ以上父に負担をかけまいと、自分でできることは自分ですることを私の人生訓としました。
自分の悩みは自分で解決したり、一人暮らしを始める時も一人で不動産に行って物件を決め、引っ越しの準備をし家具を買いそろえました。たとえ父に相談するとしても、笑いながら冗談めいた感じで、そこまで重要なことではないんだけど~という風に軽くするものでした。

時々こんな自分が嫌になることもありました。同世代の子たちと比べると自分は自立しているんだと思うことで自分を強く保っていましたが、気軽に親に頼ることのできる周りの人達を見ていると、うらやましく虚しい気持ちになっていました。
しかしこの前父から「私はわがままも言わないし、本当に手のかからない子だから助けられているよ。」と言ってくれました。なので、これまでの私の行動は父の助けになっていて、誇りにもなっていたんだなと知ることができました。本当にうれしかったです。


だけど今回の件は、家庭環境も絡んでいるのでどうしても自分で解決することは難しく、ただ一言助けてほしいとも言えない自分が情けなく限界が来てしまったので、本音で話す覚悟で父にLINEしました。

いざ話そうと思うと声が震えてしまいなかなか話題を切り出すことができませんでした…笑
でも父親も察してくれたのか黙って話を聞いてくれました。
まずは適応障害になったことを話し、そこからは涙が止まらなくて嗚咽しながら、自分の中に抱えていたものを吐き出しました。

実は中学時代から自分が生まれてしまったことに罪悪感を感じていたこと。私がいるせいで父に負担をかけてしまっているのではないか、私がいなかったら母が亡くなった後自由に生きれたはずなのに、さらに適応障害になって休学までしてしまっているし…。

私の話を聞いて父も本音で話してくれました。
母が亡くなった後、私と二人で生きていくんだと自分を奮い立たせることができたこと、私がいなかったら潰れていたかもしれなかったこと。私と一緒に過ごせたことは本当に楽しかったし、これからの私の未来も楽しみにしているよって。
いつもの調子でニコニコしながら...。

私はどうしても自己肯定感が低くて、素直にこの言葉を受け止め切れていませんが、父の中で私の存在がどれだけ大切だったか知ることができて、少しだけ心が軽くなりました…。

また話しているうちに、やっぱり私と父は似ているなぁと思いました。つまらない生き方が嫌なところ、こだわりが強いところ、頭の中で常にいろんなことを考えているところ、一直線の道を逆行したくなるところ。
どこか不器用な生き方をお互いしてしまうところにクスっとしました☺️

また将来の話をしているところで、「長期的な努力も大切だけど、その時の瞬発力が一番大切だと思う。」と教えてくれました。たしかにこれまでの父の姿を見ていると、彼は瞬発力がすごく、自分が選んだ道を大切にしていた印象があります。そんな父親をずっと尊敬しています。
私はいつも先々の心配をして、あーでもないこーでもないとうなっているので、その時自分がやりたいと思うことを大切にしていきたいと思います。
また、生きてくためにはいろんな手段があるんだから心配しなくたっていいんだよとも言ってくれました。


今回初めて父と本音で向き合うことで、今まで自分の中にあった心のもやもやが少しだけ晴れたような気がします。
またこの休学期間が無かったら、こうやって父と話すこともなかったんだろうなと思うと、人生何が起きるかわからないものなんだなと感慨深くなりますね。

父の話を聞いて、他人に軸を置くのではなく、もっと自分に正直になりながら生きてみるのもいいかもしれません。
そして不器用な父と私、似た者同士、これからも心のどこかで支え合いながら人生を歩んでいきたいなと思いました。

植物園、ゲームのダンジョンみたいで面白かった🥰









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