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だから、日本人の給与は上がらないと言ったでしょ。

「冷徹な認識というものは、それ自身が、政治的な道徳である」

今日、2023年、3月7日、実質賃金は4.1%減少した、と、発表がありました。
8年8ヶ月ぶりの減少幅だそうです。

これまで、岸田総理をはじめ、財界の社長さんたちも、賃金を上げる、あげようと、絶叫してきました。

しかし、結果は出ませんでした。

「意向なき興奮は、未だ現実を見失っている」

政治とは、結果責任です。

行動の意図、動機に関わらず、その結果に対して責任を負わなければなりません。

「成功は政治の絶対目的である」

政治的責任は、結果に対する責任であって、動機の善はなんら政治的責任を解除しないのです。

しかし、なんでこんなことになってしまったのか?

答えは、マルクスの言う「疎外」です。

要するに、社会には法則があり、人間の力では、は法則は変えることができない、と言うものです。

例えば、地球には重力の法則があり、30階立てのビルから飛び降りれば、イエス・キリストでもお釈迦様でも、孔子でも、死ぬ・・・・と言うことです。

要するに、法則というのは、人間が変えることのできないものである、ということです。

日本の場合、なぜ、賃金が、上がらないのでしょうか?

それは、日本の企業が、東南アジア、中国、インドなどで物を生産するようになったからです。

これは、日本の資本と海外の安い労働力を組み合わせた、イノベーションであり、日本の企業に、莫大な、利潤をもたらしました。

しかし、日本の労働者の賃金は、海外の労働者に合わせて、上がらないのです。

東南アジアの労働者も、中国の労働者も、インドの労働者も、同じ、市場経済の中では、同じ労働者という商品なので、「同じ商品には、同じ値段がつく」という法則が作用して、日本の経済圏では、国内も。海外も、同じ、賃金になっていってしまいます。

これが、法則です。

結局、どんなに、皆が望もうが、日本人の賃金は、あがりません。

これが、「疎外」というものです。

で、結論を言うと、日本人の収入を増やすためには、法人税を高くして、それを、労働者に、ベーシックインカムとして、分配するよりありません。

追記
社会には法則があります。
社会をコントロールするためには、法則を無視してはいけません。

人間は間違いを犯します。
重要なのは、間違ったやり方を続けないことです。
間違ってるな、と思ったら、やり方を変えてみる。
そう言うことが、大切です。
頑固な人間は、取り替えなければなりません。
思想良心は自由ですが、間違ったやり方を続けられると、多くの人が、大変な損害を被ります。
例えば、FRBは金利をまだ、引き上げようとしていますが、これは、完全に間違っています。
ちょと考えれば、わかるではありませんか。
インフレとは、物の値段が上がることです。
なぜ、物の値段が上がるかといえば、物が不足しているからです。

企業が、銀行から、お金を借りて、物の生産を増やせば、インフレはおさまるわけではないですか。

簡単ことです。

ですから、「政府が有効需要を増やしたため生じたインフレに対しては、中央銀行は金利を下げなければならない。」と言う、法則が導き出されます。

企業が、お金を借りやすくして、市場に豊富に資金を供給して、物の生産を増やして、インフレを沈めるのです。

FRBはインフレを沈めるために、即座に、金利を引き下げなければなりません。





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