賃金を上げる方法

賃金を恣意的に引き上げようとしても、望んだ結果は得られない。

シュペンター(経済学者)

つまり、いくら政府が、企業に賃金を上げてくださいと頼んでも、ムダと言うことみたいです。

次に、アダム・スミス(経済学者)の命題

賃金の上昇は、本質的に国民経済を動かしている発展の活発さに依存する。
要するに、賃金の上昇は企業のイノベーションの結果である。

なぜ、日本でイノベーションが行われないのか?

1、日本の人口の超高齢化、要するに、みんな、お年寄りばかりになってしまった、と言うこと。

2、成熟産業の国になってしまい、なかなか、新しいアイデア、技術を見つけるのが困難になってきたこと。

3、日本の企業は本質的に、共同体であり、従業員も給与に差をつけられるのに、嫌がる傾向にあること。

4、失業率が低すぎて、ベンチャー企業、新興企業は、良質な労働力を確保するのが、困難であること。

これを、解決し、賃金を上昇させるにはどうしたら、いいでしょうか?

結局、ベンチャー、イノベーション、新興企業を、政府が支援するしかない、と言う結論になります。

つまり、銀行が企業者に担保なしに融資を行い、それを資本に、企業者が高給で人を雇い(賃金上昇)、その企業が生産した、生産物を、政府が買い取る(有効需要)という、サイクルが回れば、賃金が増え、国富も増え、みんな、お金が儲かります。

この、政府が買い取る、と言うのが、重要です。

マクロ的に言うと、Y(国民所得、生産物)=C(消費)+ I(投資)ですから、ベンチャー企業が作るものを、政府が買い取れば、経済全体の生産物は増えるわけで、ベンチャー企業が、どんな、くだらないものを、つまらないものを作っても、国民所得は増える・・・・・・はずです。

はっきり言って、営業って、大変なんですよ。

どんなに、いいものを作っても、新しいもの、これまで、市場になかったものを、人に買ってもらうには、私の経験からすると、2年以上かかるような気がします。

つまり、その間、売上、ゼロ・・・・・・・・。

だから、政府に、買って欲しいのです。

政府は買ったら、捨ててしまって、構わないのです。

だって、生産物が増えれば、国民所得が増え、税収は増えるのですから、ゴミは増えますが、それ以上は、問題はない。

そして、ベンチャー企業、新興企業が優秀な人材を得るには、結局、現金(げんきん)の力による、しかないのですよ。

土地、株、金、これらのものは、有価物ですが、これらのものを持って行って、コンビニで130円のコーヒー買えますか?

買えませんよね。

現金だけが、購買力であり、高給を持って、一流企業、官庁などから、一流の人材を、強引に引き抜くしか、人材を確保する手段は無いのです。

とにかく、現金なのです。MONEY(お金)

で、そう言う事をすると、全体が引きずられていき、すべての労働者の賃金が上がっていきます。


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